かりめろのゆったりのんびりライフ

主婦兼ライターのかりめろです♪中村吉右衛門さん、パーヴォ・ヤルヴィさんが好きです。お気軽にお立ち寄りくださいね。

「吉野川」のすばらしさに感涙・・・😢

2017-03-27 | テレビ番組

文字通り、圧巻でした

嵐のような感動といいましょうか

「吉野川」、すばらしすぎました・・・

きっちーさまと、玉三郎さん、

人間国宝の凄みって、本当に全然別格だと思いました。

 

吉野川をはさんで敵対する、

大判事(だいはんじ、きっちーさま)家と、太宰少貮後室定高(だざいしょうにのこうしつ・さだか、玉三郎さん)の家

背山を竹本の葵太夫(あおいだゆう)さんが、

妹山を愛太夫(あいだゆう)さんが、哀切にそれぞれ語り始めます。

 

ところが、敵ながら愛しあう若いふたり、久我之助(こがのすけ)と雛鳥(ひなどり)の美しさ。

染五郎さんと菊之助さんが大変美しいです。

 

そして、歌舞伎座に特別に設けられた両花道から登場する、

きっちーさまと玉さまがほんとうに輝くばかり

堂々たる風姿のきっちーさま

決然とした意志を秘めた玉さま

ふたりとも、物語のキーポイントとなる、

桜の枝をもっての登場です

 

きっちーさまが語ります。

「畢竟(ひっきょう)、親の子のと名を付けるは人間のわたくし。

天地から見る時は同じ世界にわいた虫。

イヤモウ別に不便とは存じ申さぬ」

息子・久我之助の運命をさとっているのでしょうが、

その背中には、人間の業(ごう)のようなものを

感じさせます

 

玉さまがそれに応えます。

「おなごの未練な心からは、我が子が可愛ゆうてなりませぬ」

娘・雛鳥もまた悲惨な運命をたどるのですが、

このときは大判事に毅然として相対する

一国の主ともいうべき、風格をそなえています

 

ところが、ここから、両家のかなしみがはじまります

息子と娘は、やはり死を選び、愛を成就させんとします。

それぞれ愛する子供たちを涙ながらに

手にかけることになる、大判事と定高・・・。

ふたりの慟哭と和解がまた泣けます

 

きっちーさまの名台詞がまた見事です

「いかめしく横たえし大小(刀のこと)、

せがれが首切る刀とは、五十年来知らざりしか」

「命を捨つるは天下のため、助くるはまた家のため、

気遣いせずと最期をきよう、

花は三吉野侍の手本になれ」

怒涛のごとく、久我之助とすごした日々を述懐しつつ、

涙をこらえて、息子を討ちます。

玉さまとの、「あいやけ同士」といたわる姿に

人間の運命の皮肉をおもわずにはいられません

 

玉さまも大熱演で、涙をいっそうさそいます。

「せめて一人は助けたさ」

「大名の子の嫁入りに、乗物さえもなかなかに」

と、雛鳥の首を、ひな祭りの駕籠(かご)に乗せて

吉野川へ流す、すさまじい演技です

 

ふたりの当代きっての名優が、

命をけずっての名演を繰り広げました

 

安易に「感動しました」とはいえないほど

人間の宿業のようなものを感じました

そして、家族とは、国家とは・・・。

 

大変スケールの大きな舞台で

歌舞伎座でみたときの感激と緊迫感が

またよみがえりました

 

すばらしい舞台をありがとう!

きっちーさま、玉さま、染五郎さん、菊之助さん

 

 

 

 

 

 

 

 


反町理(そりまちおさむ)キャスターがたのしいです♪

2017-03-25 | テレビ番組
テレビはあまり得意でない、かりめろですが、
実は毎日かかさず見ている番組があります。
ドラマ?バラエティ?
いえいえ実は違います(^^)
BSフジの「プライムニュース」という番組です

みてみると、ビックリされると思いますが、
とてもとても硬派な番組です

でも、どの番組よりも、切り口が大胆で、
ニュースキャスターの反町理(そりまち・おさむ)さんが
大変するどい視点で、ゲストの方々(超大物政治家や学者さん、識者の方が続々登場します)に
質問をぶつけ、生放送で討論させる2時間番組で
へたなバラエティより、ずっと面白いのです

とにかく、反町さんも含めて、
みなさん、頭の回転が速い速い
見ているわたしたちも、必死についていきます。
生放送ですので、当然無意味なテロップなんて、でてきません♪

実にみなさん、よどみなく
日本のさまざまな問題について語り合います

ある意味、日本のタブー視されている問題にも
反町さんがするどく切り込むので、
ゲストの方々も大変緊張しながらも
真摯に応える姿がすばらしいですね

でも、じつはとても気に入っているのは、
反町さんの無骨なキャラクターながら、
時折、とてもツボを得たコメントが
ゲストの方からでると、
とってもうれしそうに、「ひゃっひゃっひゃっ」と
子供のように笑うところです
なんともいえずキュートです(^_-)-☆

あと、ときどき、番組の中で、
反町さんがなぜか、もじもじしているときがあります。
それもなんともいえず、かわいいですね~

頭の体操にもなるし、日本のおかれている現状が
よくわかって、大変ためになり、
見ごたえがあるし、
反町さんはなかなかキャラがたっていますし、
思わず抱腹絶倒してしまう楽しさがあります。

ぜひ若いかたも、ごらんになってみてください(^_^)/
明日から、あなたもいっぱしの時事問題通になれるかも



ビバ!「鬼平犯科帳(中村吉右衛門さん版)」♪

2017-03-11 | テレビ番組
オットの熱もさがってきたので、
(このブログでは夫のことを「オット」とかかせていただきます)
ちょっとほっとしています(^^)

そこで、ブログのお題「好きな時代劇番組は?」ということで
「鬼平犯科帳」(吉右衛門さんバージョン)を
お話したいと思います(^^)

昨年、惜しまれつつ、ファイナルをむかえた
吉右衛門さんの「鬼平」ですが、
1989年(平成元年)にスタートしました。
平成とともに、吉右衛門さんが歩まれてきたわけですね。



時代劇はいろいろ好きで見ていましたが、
正直あまりすきでないのは
エンディングでした。
どの番組とはいいませんが、ときどきド演歌がかかっちゃうのがね・・・(;^_^A

ところが!

「鬼平」はなにもかもが違っていました(^^)
エンディングのジプシーキングスの「インスピレイション」の
スタイリッシュなかっこよさに、
私たち当時の女子大生は完全にノックアウトしたものです。

そして、吉右衛門さんの、まさに江戸前な
色気のあるお芝居!たたずまいのよさに
すっかり夢中に♪

池波正太郎先生の原作も
とても味わい深くて素敵ですよね。
食べ物の描写も素晴らしいですし、
密偵たち(とくにおまさが素敵ですね)の人間模様も、
丹念に描かれていて、好感がもてます。

すべてにおいて、洗練されているのが
吉右衛門さん版の「鬼平」です!
ほかの方もやっておられますが、
やはり吉右衛門さんがいちばんだと、わたしはおもいます。

映画版も舞台版も見に行きました。
映画版では、岩下志麻さんがヒロインで、
夢の競演にワクワクしたものです♪



これが映画版のティーザーちらし。
素顔の吉右衛門さんの凄みとかっこよさがひきたちます(^^)



これで、吉右衛門さんは、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を
受賞されたくらい、「鬼平」はすごいブームだったのです!

また舞台版では、新橋演舞場に行きまして、
まだご存命だった、山田五十鈴さんとの共演が
粋で素敵でした。
ちょうど雪が降った日で、
いつもは真面目に舞台を勤める吉右衛門さんが、
めずらしくアドリブ連発で
「きょうは雪がふっているから、早くみんな
台詞をいいなさい(^^)/」といって、
お客様たちを大笑いさせたのを思い出しますね。

昨年末のファイナルをみたときには、
ちょっと好々爺になっていた吉右衛門さんでしたが、
(もうお孫さんもおられますしね^^)
1995年版の映画はそれはそれはセクシーなきっちーでしたので
若い方も是非チェックしてみてくださいませ。

以上「鬼平犯科帳」ラブのかりめろでした!