
本当に夏休みは映画鑑賞と犬の散歩で終わってしまうのでしょうか。
僕はこんなB級邦画(って言ったら失礼なんでしょうか・・?)がほんとに好きみたいです。どっぷりこの映画の妙なリズムにはまってしまいました。恋愛映画でもないしメッセージが強い映画でもないし、かといって製作者の一方的な自己満足でもないし。すごくいい作品だと思います。
やはり「まあ、ええんとちゃいますかぁ~」のリピートが秀逸。大阪のイメージって僕ら関東人からしたらうるさくて、がさつで、強引で、人の領域まで土足でって感じなんですが、堺雅人のキャラが妙な「京都」に感じるようなマターリ感を醸しだしてる。
ストーリーの展開も「死」が挟まってるのにCXみたいに「泣かせ」にいこうとしない。ただ淡々と「死」が描かれている。お決まりの展開って感じから一歩引いた「ずらし」の妙とでも言いましょうか。
真中瞳は僕にとっては久米宏の「ニュースステーション」。演技が下手なのか淡々とした台詞まわしが演出なのかはわかりませんが、少なくともTVの「お水のなんたら」よりはいい味出してたと思います。
「幸せだと、幸せに気づかなかったりする」ってコピーと、「ええんとちゃいますか~」って台詞は今の僕のつぼにはまったと言うことでしょう。