
「木村伊兵衛 昭和を写す 1 戦前と戦後」田沼武能(ちくま書房)の解説を川本三郎氏が書いている。
「・・・日本の漁村で働く娘たち、漁師たち。働く女性をとらえた写真が多いのも木村伊兵衛ならではの特色だろう。それからこれは千葉の漁村だろうが、ほとんど全裸の漁師たちが浜辺で働く姿をとらえた写真は、太古の人々のたくましさを感じさせるような迫力にあふれている。青木繁の「海の幸」を思い出す。あの絵のなかの千葉の漁師たちもほとんど裸の自然のままの姿だった。」
この写真「漁村」はかなり凄い。「これ日本か?」というような迫力、力、生命力を感じる。このような風景には、出会わないだろう・・・。
だけどこの写真、本当に船を引き上げている姿を撮ったものなのか?3人がてこで、2人が手で船の方向直し、2人が船の下のころを整え、3人が右側で引っ張っている。よく見えないが、左側でも引っ張っているようだ。写真としての人のバランスはよく、うまく取れているが、力のバランスはうまくとれているのか、疑問だ。船は動くのか?昭和15~16年撮影となっているが、左端の男性は服を着ている。右側の男2人は全裸で帽子をかぶっている。裸で帽子だけかぶるか?帽子の役目は、紫外線防止と作業上の安全のためと思うが、「あそこ」の安全はいいのか?
また、興味深いのは、「牛込こどもの隣組」(昭和15~16年撮影)と「秩父」(昭和46年撮影)の写真だ。牛込の左端の女性は誰だ?この時代にしてはハイカラすぎる。こんな人、ほんとうにいるのか?秩父の2人の婦警は何だ。車が走っていない道路で交通整理?のんびりした雰囲気はよく出ていて写真としてはいいが、・・・。よくみると、交差点中央の2人の子供を連れた母親が左から右に渡るので、左側の婦人警官が手前の車を止めているように見えるが、早く渡れと制しているようにも見える。その手の下には、家の入り口に座りこちらを見る女性が見える。右側の婦人警官は、遥か彼方の迫り来る車らしき影を見据えている。この後皇族の方でも来るのか・・・。
だけど、恐れ多くも巨匠木村伊兵衛の作品です。戦前の作品で、歴史的価値もある芸術です。あくまで、個人的意見だが・・・。



「・・・日本の漁村で働く娘たち、漁師たち。働く女性をとらえた写真が多いのも木村伊兵衛ならではの特色だろう。それからこれは千葉の漁村だろうが、ほとんど全裸の漁師たちが浜辺で働く姿をとらえた写真は、太古の人々のたくましさを感じさせるような迫力にあふれている。青木繁の「海の幸」を思い出す。あの絵のなかの千葉の漁師たちもほとんど裸の自然のままの姿だった。」
この写真「漁村」はかなり凄い。「これ日本か?」というような迫力、力、生命力を感じる。このような風景には、出会わないだろう・・・。
だけどこの写真、本当に船を引き上げている姿を撮ったものなのか?3人がてこで、2人が手で船の方向直し、2人が船の下のころを整え、3人が右側で引っ張っている。よく見えないが、左側でも引っ張っているようだ。写真としての人のバランスはよく、うまく取れているが、力のバランスはうまくとれているのか、疑問だ。船は動くのか?昭和15~16年撮影となっているが、左端の男性は服を着ている。右側の男2人は全裸で帽子をかぶっている。裸で帽子だけかぶるか?帽子の役目は、紫外線防止と作業上の安全のためと思うが、「あそこ」の安全はいいのか?
また、興味深いのは、「牛込こどもの隣組」(昭和15~16年撮影)と「秩父」(昭和46年撮影)の写真だ。牛込の左端の女性は誰だ?この時代にしてはハイカラすぎる。こんな人、ほんとうにいるのか?秩父の2人の婦警は何だ。車が走っていない道路で交通整理?のんびりした雰囲気はよく出ていて写真としてはいいが、・・・。よくみると、交差点中央の2人の子供を連れた母親が左から右に渡るので、左側の婦人警官が手前の車を止めているように見えるが、早く渡れと制しているようにも見える。その手の下には、家の入り口に座りこちらを見る女性が見える。右側の婦人警官は、遥か彼方の迫り来る車らしき影を見据えている。この後皇族の方でも来るのか・・・。
だけど、恐れ多くも巨匠木村伊兵衛の作品です。戦前の作品で、歴史的価値もある芸術です。あくまで、個人的意見だが・・・。



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