かあさん がんばってるからね

肺腺ガンで急逝した妻との26年間の思い出を綴ります。

ベルの思い出[1]

2009-02-25 09:06:06 | その他
我が家の愛犬でベルの前に実は2頭の犬を飼っていた。

一頭目は結婚間もない頃、近所の小学生4、5人が
「捨て犬だけど、おじさんの所で飼ってもらえませんか」
と一匹の子犬を連れて来た、お人好しの新婚夫婦は
「それじゃあ」と飼う事にした。小学生たちも時々見に来ていた。
ところが、皮膚病を初め、色々な病気に掛って、その度に獣医さんに
連れて行って、治療費も相当掛ったけれど、飼い主の義務だからと
手を尽くしたが、やがて死んでしまった。

しばらく飼わないようにしていたが、今度は友人の飼っている柴犬
に子供が生まれて引き取る事になった。
元気の良い犬で、私の背の高さ位の干してある洗濯物に飛び付く位
ジャンプ力があった。
繋いでばかりは可哀想と近所の農園の広場で、放して遊ばせていたら
行方不明になってしまった。何日も探し回ったが見つからなかった。

長女が小学校四年の頃に、犬を飼おうかという事になり、
県の施設の動物保護管理センターに出向いた。
ここでは毎年何万頭もの犬たちが処分されているそうで、
一部の健康な子犬を希望者に分けてくれていた。
たとえ一頭だけでも救いたいという気持ちも少しあった。

犬の飼い方、飼い主の心得等2時間位みっちり講義を受けて、
その後、中庭のケージに入った子犬を選び投票する。
希望者が多いとジャンケンになる。
一回目は長女がジャンケンに挑戦して、負けた。
もうずっと大泣きで、帰りに寄ったレストランでも食事が喉を通らない
有様だった。

次回外れたら、お店で購入してあげるという事にして
今度は小学二年生の次女がジャンケンに挑戦した。
我が家は妻と娘二人の女性ばかりだから、せめて犬だけでも
オスにしようと頑張ったが、やはり多数決で押し切られてしまった。

もともと、クジ運の強い要領の良かった次女は7~8人の倍率を
勝ち抜いてしまった。
「キミが得たから、名前をつけていいよ」というと、次女は即座に
「ベル」と名付けた、はじめから決めていたようだった。

生後3か月の茶色ムク毛ののコロコロした子犬だった。
手足が大きいので大型犬になりそうな、楽しみな予感がした。
係員の人は「ゴールデンレトリーバーとセッターの掛け合わせ」と言っていた。



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2 コメント

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Unknown (菜の花)
2009-02-25 19:57:23
奥様を亡くされて日も浅いのに。tatsuさんの置かれてる状況が自分と重なりました。私も主人を亡くして四か月目に母に重大な事が起こり、もう元の母には会えない、、、あの時は朝ベッドから起き上がるのもやっとで、頭痛、だるさで参ってた時娘から携帯で、それはストレスだと思うので外に出て好きな「イノダのコーヒー」を飲みに行ったら言われ、初めてその症状が母のショックによるストレスと気が付きました。単純な性格が助けてくれて、コーヒーを飲みに出かけたりデパートでウインドウショッピングしてるうちに治りました。あの時は一人暮らしが、心底堪えました。
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菜の花さん (tatsu)
2009-02-26 09:58:38
辛かった事を思い出させてしまってすみません。
何度も自分に言い聞かせました。
悲しさ、辛さはついて回る、しかし自分から浸るのはもうよそうと。
妻もベルも望んでいてくれます。
「ベルの思い出」投稿しました。また読んで下さい。
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