
涌井は前回登板した12日の日本ハム戦で、1試合6被本塁打とパ・リーグワースト記録を更新した。その後、伊東監督から「どういう状況でもチームを救うのがエースだ」と諭されていた。この日の快投には監督も「こないだのこともあったし、気迫の投球が野手にも伝わった」と手放しでほめた。落合コーチは「相手と戦いながら、ウチの投手にもメッセージを発信してくれた」と、ミーティング通りのストライク先行投球に脱帽した。
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劇勝を導いたのは、間違いなく涌井だった。全身から気迫があふれ出た。2番から始まる1点リードの8回。「しっかり気持ちを入れて、流れを引き寄せられれば」と次第にギアを上げ、アマダーにはこの日最速の150キロを計測した。119球で迎えた9回も「連敗を止めるとしたら、一人で投げきることしか考えていなかった。勝ちに対する思いが何人かに伝われば」と志願の続投。夫人の押切もえが見つめる前での2勝目はお預けになったが、背中でチームを引っ張った。
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ロッテはトンネルをやっと抜け出した。3-3の延長十回1死二、三塁。もつれた糸を断ち切り、連敗を8で止める殊勲打を放ったのは33歳のベテラン、根元だった。
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『ロッテ10勝目!球団最遅40戦目 夜マリン初勝利]』
連敗を8で止めたロッテは開幕40試合目で10勝目。10勝を挙げるのに40試合以上かかったのは05年楽天(48試合目)以来。ロッテでは02年(33試合目)を上回り球団史上最も遅い到達となった。本拠地ZOZOマリンでのナイターは今季初勝利(1勝8敗)。
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