私は、現在、慢性腎炎末期の猫の介護中だ
毎日、一喜一憂している
その介護は、自宅点滴を含めたもので・・もう１年半以上になる
一度、網膜はく離を起こしたからか、１９歳という高齢のためか
目が見えにくそうなジュニアは・・・時々、いろんなところにぶつかる
そして・・・思わぬところから落ちそうにもなるので・・気が気ではない
そんなジュニアとの日常だから
娘夫婦が１週間前から暮らし始めた まったく目が見えなく、体の一部がむき出しになった
美月ちゃんのことが気になってしょうがなかった
そして・・美月ちゃんと共に暮らすことを決めた 精神障害を持つ娘の負担も気になっていた
で・・昨日・・・娘の家に・・美月ちゃんに会いに行ってきた
順番から書けば・・
たとえば・・私を怖がらず・・傍に寄って来てくれ
お膝にまでのってくれたとか
手から・・生クリームを少し食べてくれたとか
ジュニアのようにぶつかることなく、行きたいところに進んでいくこととか・・
いろいろ・・あるのだけど
何より感動したのは・・・娘の夫がすわると・・・
「待ってたのよ～」とばかりに・・トコットコッと娘の夫に近づき
胡坐の中に・・すとんと納まる
まるで・・そこが・・もともとの自分の居場所だとでもいうように・・
そして・・・ず～っと・・・そこに居る
その美月ちゃんと彼の姿・・・どう・・表現したらいいのだろう
二つの命が寄り添っているのだけど
まるで・・一つのようで
そうなっていることが完成体のようで・・・
そこから・・あたたかな・・光の輪が広がっているように
私には見える
私は・・人形作家で・・
でも・・姿かたちを作りたいと思っているのではなく
心というか・・目に見えないものをも表現したいと思っているからか
そんな・・雰囲気に、たぶん人より敏感に反応する
そして・・・いろんなことを感じる
体の毛がはがれ、むき出しになって保護された美月ちゃん
なぜ・・そうなったのか・・保護されたなおさんもわからないのだけど
ひょっとして・・人間が関わったかもしれない
そんなことを・・感じていたからか
その美月ちゃんと娘の夫の姿は・・私には救済のようにも思える
多くの辛い目にあってきただろう美月ちゃん
その中には・・人間の冷たさや愚かさゆえも・・あっただろう
でも・・人間すべてを許しているかのように・・・彼の胡坐の中で
心許して眠っている
そして・・・長時間同じ姿勢で美月ちゃんの居場所を造っている娘の夫と
身動きできない彼のために・・果物をむいたり飲み物を傍に運ぶ娘
それ以外にも・・・私の目には映っていないけど
保護された美月ちゃんに関わったなおちゃんをはじめ 応援してこられた多くの方のことも想像する
それらの心ある人たちが集まって・・
人間の残酷さや罪のようなものを補おうとしてくれているような気がするのだ
そして・・・なにより
「やっと辿り着いたのよ～」とでも言っているように思える
安心しきった美月ちゃんの眠る姿は
私の心を・・・助けてくれる
今までにも、猫達からもらったたくさんの救い
彼らへのありがとうを
これからも私は、つちびと（陶人形）にして・・・
作っていくのだろうなあ
。。。。。。
２０１５年一番最初の個展のお知らせ
可南つちびと展 「待春」
３月１７日から２９日まで 大阪 梅田のワイアートギャラリーにて個展です
ＤＭをご希望くださる方や、つちびとへのお問い合わせは kanansgallery@infoseek.jpまで、お名前、ご住所をお書きの上メールにてご連絡をいただけたら嬉しいです
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