つちびとを作っている途中で思ってもいなかったことに気づくことがある
『命をいただく』のつちびとの時もそうだった
女の子を作ってから・・
ふとなぜか・・その子の座る台座を作ろうと思いついた
その時・・たまたま読んだ本の挿絵に丸がたくさん使われていたことと
タイトルの『命をいただく』という言葉が
なぜか結びついた
私たちは・・生きていくために他者の命をいただかなければならない
そのいただく様々な命を・・細胞を
たぶん最初は単純に・・いろんな色の丸で表そうとしたのだろう
せめて奪ってしまうその他者の命を見える形にしておきたいと思ったのだろう

こういう発想は・・たまたまのタイミングと自分の気持ちと
いろんなものが混ざり合って・・ふと思いつく
そして・・それが形になってから
後で・・さらにほかの何かにも気づくことがある

丸を塗っていくうちに・・・
この丸は・・いただく他者の命でもあるが
その命をいただいたことで・・
自分の中に日々誕生している細胞でもあるのだなあと
なぜか感じてしまった

この自分の命は・・自分ひとりだけのものでなく
いただいた命の上に成り立っているのだ
そう気づいたら・・一つの丸がただの丸ではなくなった
何度も何度も塗り重ね・・
焼きあがった時うまく発色するかどうかはわからないが
一つ一つの丸をグラデーションにした

そして・・
台座の持つほんとの意味を・・
作り終わってから・・やっと気づいた



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