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F1の将来って…

2006年11月17日 23時58分50秒 | F1ネタ
2006年11月16日にFIA(Federation Internationale de I'Automobile:国際自動車連盟)からプレスリリースされたFIA会長のMax Mosley氏とBMWのシニアアドバイザーでGPMA会長のProfessor Burkhard Göschel氏のコメントには将来のF1の向かう先が見えているようだ。

FIAとGPMA(Grand Prix Manufacturers Association)は以前から利益配分や興行方法、レギュレーションで対立していたが、自動車業界として共に取り組まなければならない方向性は一致しているようだ。

来年、2007年から始まるエンジン開発の凍結も一つの方向性である。
F1のエンジン開発には莫大な費用がかかり、資金の豊富なチームに有利になる。
これにGPMAは反対していた。なんせGPMAは自動車メーカーの集まりで、開発に費用をかけまくり、よりよい技術を手にしたいからだ。
また、2007年からはテスト走行も制限を受ける。
これにはFerrariなどの自社サーキット(?)を持つチームが反対していた。

これらの施策により、コストセーブを目指し、より「差」のない面白い興行を目指したのがFIA。

で、今回、共通認識として掲げられたのが、「the reduction of the output of CO2」、二酸化炭素の産出削減目標だ。
その方法論として、「energy-recovery and re-use from braking」、つまりはブレーキング時におけるエネルギー回収と再利用があげられている。
具体的にどのような装置なのかは触れられていないが、「That will come in 2009. We will come out with a regulation before the end of this year.」、ということで、2009年のレギュレーションに向けて今年中に内容を発表するそうだ。

これらの技術は「一般車」にも応用できることを目指しているようだ。

さらに「recovery and re-use of the excess heat or waste heat from the engines.」ということで、エンジンから排出される膨大な熱エネルギーも回収し再利用したいと考えているようだ。

簡単に考えると「ターボチャージャー」がそれにあたる。
「ターボチャージャー」は、エンジンの排気によりターボタービンの羽根を回し、軸で繋がった反対側の羽根の回転でより多くの空気をエンジンに送り込む装置で、結構昔からある。
「ターボだから燃費が悪い」というのは昔の話
元々「ターボ」は「効率的に燃料を燃焼させる為に考えられたもの」だったハズ。
昔のように、大まかな制御で、大量に空気と燃料をエンジンに送り込み、馬力を上げていたのでは、そりゃ燃費は悪くなる。
馬力が必要な時に、高い効率性を制御したターボシステムは、燃料の最適な燃焼を促し、結果、燃費向上にもつながると言う考え方もできる。

BMWのシニアアドバイザーでGPMA会長のProfessor Burkhard Göschel氏も、「What we are doing in the car industry, and you can see this at BMW, is that we are shifting over to turbo-charged engines with a high-point of efficiency. In the future we will have down-sized engines with turbo-chargers.」と、言い、自動車業界もターボ付きエンジンに換えようとしており、将来的には小型エンジンにターボを装着することになると述べている。

以前の1.5㍑+ターボエンジンのような時代がくるのだろうか。

また、ターボタービンの技術は比較的容易に市販車へのフィードバックが期待できる。

将来のF1に期待したい


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