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問題山積!!F1界はドコに向かう!?

2009年05月05日 19時01分54秒 | F1ネタ
FIA Ferrari

FIAが2010年シーズンから導入を進めているバジェットキャップ(Budget cap・予算制限)に対し、Ferrariが対立している。
バジェット・キャップはF1運営に関わる費用を4000万ポンドを上限にするというもの。
ただし、バジェット・キャップは任意選択となり、選択し予算を制限するチームには有利な条件が認められるもの。
有利な条件とは、「フロントウィングとリアウィングを可動式に出来る」や「エンジン回転数の上限数」や「風洞テストの制限緩和」等。
さらにKERSシステムの制限が2倍の800キロジュールになり2倍の効果が得られる特典もあるようだ。
ちなみにこの予算製減額4000万ポンドには、マーケティング費用やドライバー報酬、エンジン費用(2010年のみ対象外)は除外される。
もちろんこれからF1参戦を考えているチームはこのバジェット・キャップを選択することになるだろう。
また世界的な不況の中、F1に参戦しようと考えているバブリーなチームにはFOMから1000万ドル(約10億円弱)の提供があるそうだ。
この予算制限策と支給金で新たに参戦チームを増やし、フルグリッドとなる13チーム(26台)参加を目指しているようだ。
このバジェット・キャップ、予算の少ないチームや資金面で不安を抱えているチームには歓迎されている。
しかしながら、F1を企業活動のメインに据えているチームからは開発に制限が出ることや、予算を制限しないと明らかに不利なレギュレーションになる中での戦いに不満が出ている。
特に反抗しているのが、最も長いF1参戦歴を誇るFerrariだ。
予算制限額は日本円で約60億円弱だが、Ferrari等の一流メーカー系は年間200億円程の予算で戦っている。
それらの予算は、もちろん名声・栄誉もあるが、技術的な開発費用も含まれる。
F1がより速いマシンを製造する場であることも確かなことから、その技術開発における貢献も大きいのだ。
BMW Sauberを率いるSauber氏も技術的な自由度の制限には疑問を呈している。
また彼は予算制限を守っているかのチェックは非常に難しいとも言っている(FIAは予算制限監視機関を設立)。
さらに「リアウィングを可動式」ということについても「有り得ない」と斬った。
理由は簡単。壊れたときの安全性だ。

さらに前述のFIAとFerrariとの対立は激しさを増している。
と、言うかFIA会長とFerrariの社長との対立か。
FIA会長は今回のバジェット・キャップを強引に推し進めようとしており、Ferrariにも書簡で同意を求めたらしいが、Ferrari社長は反対意見を出した。
その際にF1が同一カテゴリー内で不公平が出るとしてF1参戦を継続しない可能性も含ませて警告したのだ。
その警告を買ってFIA会長は「FerrariなしでもF1は生き残ることが出来る」と対立。
さらにFerrari社長は「ル・マン参戦」に興味を示す等の攻防が続いている。

FIA会長はF1運営の主導権は我にありと主張し、Ferrariを特別扱いしないと明言しているのだ。
しかし実際はどうなるんだろ?
実際に世界各国で繰り広げられるF1レースを見ても観客席に一番多いのはFerrariの旗であることは間違いないと思われる。
(事実、ワタクシも2006年の鈴鹿での日本GPではFerrariの旗(正確にはMichaël Schumacher旗)を振っていました)
例えば、Ferrariの参加していないF1をどれだけ見るか。
見ないこともないけど…興味は半減?
F1界におけるFerrariファンの割合はわかりませんが、Ferrariファンの2割程度はF1から離れていくかもね。

ま、それでも一般ピーポーなワタクシが「やいのやいの」言ったところでどうにもなりませんが。

この戦い(FIA対Ferrari)はどこまで続くのか…。


2010年シーズン新レギュレーションの噂

2010年に適用される新レギュレーションも情報も出てくるようになってきた。
レース中の給油禁止
まずは大きく変わる「給油禁止」。
レース中の給油が無くなることで、給油用機材が不要になりコスト削減を実現する為らしい。
さらに燃費の良くなるような燃料の開発も求めていくらしい。
なるほど…レースというエンターテイメントの中で観客の楽しみよりも偽善的なエコをとるのか…。
数年後にはKERSじゃなくて電動F1カーになるな…きっと。
(レース中に充電とか面白そう…)

タイヤを暖めるの禁止
F1レースに限らず、レーシングマシンのタイヤウォーマーは結構ポピュラー。
でもF1界では2010年からタイヤを暖めるデバイスは一切禁止される模様。
タイヤメーカーとドライバーは大変だね。

マシン最低重量を620㎏に引き上げ
今季はマシンの最低重量を605㎏としているが、KERSの搭載(約25㎏~)で長身ドライバーに不利な条件になっているかららしい。
長身ドライバーの代表選手は、第4戦終了時で最下位に沈んでいるRobert Kubica。
確かにこのままでは小柄な事が有利な材料になってしまう。
その為、FIAは2010年から15㎏引き上げて最低重量を620㎏とすることを決めた。

第5戦に向けて各チームのアップデート情報

F1で最も重要な市場であるヨーロッパ。
そのヨーロッパを転戦するラウンドは今週から始まる。
各チームはレギュレーションの新たな解釈などからアップデートを進めている。
Vodafone McLaren Mercedes
新型のディフューザーとフロントウィングを導入するらしいが、Lewis Hamiltonは特に大幅なアップデートは無いと明言している。
Scuderia Ferrari Marlboro
「Ferrari F60」を大幅に改良した「F60B(仮称)」が5月1日にデビューしたらしい。
従来型「F60」と比べて15㎏の軽量化に成功しているらしく、また、話題のダブルデッカー・ディフューザーを装備しているらしい。
いわゆる「Bスペックマシン」というヤツらしいが、第5戦に持ち込まれるのかな?
BMW Sauber F1 Team
Robert Kubicaが第5戦での新たな空力パッケージの装備を明言している。
2009年シーズンはちょっと低迷しているBMW Sauber。
特にRobert Kubicaは戦闘力向上を願っている。
ING Renault F1 Team
既にダブルデッカー・ディフューザーへのアップデートを実施していたRenaultだが、あくまでもこれは第1弾。
第5戦にはさらに洗練された仕様のディフューザーを持ち込む模様。
ただしRenaultは第5戦スペインGPと第6戦モナコGPでのKERSを使用しないことを明言している。
Panasonic Toyota Racing
Jarno Trulliが今週末に向けてマシンを改良することを明言している。
Toyotaはいわゆるダブルデッカー・ディフューザーでは先行チーム。
他の後発チームよりは更なる熟成が可能なチームの一つだ。
Scuderia Toro Rosso
ほとんどニュース無し…。たぶんアップデートしてくると思うけど…。
Red Bull Racing
第4戦終了時でコンストラクターズ2位、ドライバーズでも3位と6位で好調なRed Bull。
Red Bullの「RB5」は設計構造から安易にダブルデッカー・ディフューザーへの移行が難しいマシンとされている。
それでもチョコチョコ改良して更なる磨きをかけている模様。
新たなディフューザーの登場は第6戦モナコGPとされているが、最終バージョンは第8戦イギリスGPとなる。
AT&T Williams
いわゆるダブルデッカー・ディフューザー採用先行チーム。
Nico Rosbergがフリー走行ではやたらと速い。
しかし決勝となると結果がなかなかついてこない。
さらにチームメイトのKazuki Nakajimaは完走率が4戦中1戦と悪い。
空力パッケージのアップデートは明言されているが…果たして?
Force India F1 Team
既に第4戦バーレーンGPでダブルデッカー・ディフューザーへのアップデートを行っているが、第5戦に向けて暫定バージョンからの進化バージョンへのアップデートを明言している。
コンストラクターズでは現在最下位だが抜け出せる可能性も見えなくはない。
特にAdrian Sutilなんかはたまに速い。
Brawn GP Formula One Team
ダブルデッカー・ディフューザー先行組で最も実績を残している最強チーム。
新たな情報は見当たらないがさらに熟成を進めていることは明確。
ただし、スポンサー問題がキレイに片付いていないので資金面では苦労してそう。

無観客レース
世界的に流行しつつある新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)。
5月5日現在でスペインでも44人の感染が確認されている。
F1スペインGPともなれば、国内外から7万人もの人々が集まる大イベント。
せっかく終息する兆しも見えなくもないところへこのイベントで大量感染なんて危険性も考えられる。
スペインの偉いさんは無観客レース開催の可能性を明言している。
F1レースでパンデミック!?なんてことにならないように…。

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