先日、新橋方面へお出かけしたときのコーデは……

布の分量が多い分、暖かい黒の総絞りに
赤系の洒落袋。10年以上締めていませんでした。
淡水パール×ビーズの羽織紐は、J姐さんの形見。

白いレトロな羽織で、色のメリハリをつけたつもり。
さて

この日初めて、汐留と銀座8丁目方面を結ぶ
歩行者用デッキを歩きました。
見慣れない、アーバンな景色(笑)。

お若いビジネスパーソンが闊歩するなか
きょろきょろしながらのんびり歩く着物姿は、かなり異質。
こうしてたどり着いたのは

資生堂ビル。
ここの地下一階で、このような展示が開催されていました。

美を疑え。
ホームページを見ても、内容がはっきり明かされておらず
興味本位でのぞいたのですが

ざっくり言うと、社会的マイノリティが抱える課題に対し
美という切り口で解決を試みる取り組みの紹介、という感じでした。
例えば、アイヌの人々の言葉をデザイン化したペンダントとか
色覚異常のある人が開発したメイクアップアイテムとか
限界集落で伝承されている味噌を保存し、作り手がいなくなっても
その味を途絶えさせないようにするプロジェクトとか
とりわけ私の興味をひいたのは
「香りの可視化」というテーマで、
同じ種類の花のつぼみ、満開、しおれかけの香りの成分を分析し
コンピュータグラフィックで表現した展示。

モニターに映し出された○が成分で、種類ごとに色分けされています。
また、人間の嗅覚では感じ取れない香り、というのも表示されています。
たぶん、化学式みたいに、○の位置も香りと関係しているのだろうと
思いますが、限られた時間ではあまりよくわかりませんでした。

そんなに広いスペースではなく、15分~20分程度で一通り見られる
ボリュームですが、VRゴーグルをつけて映像を見るとか、実物を
さわれるとか、体験コーナーがいくつもあり、なかなか面白かったです。
体験といえば
この後、銀座三越のバレンタインチョコフェア(!)をのぞき
試食をさせてもらったりして、
今どきのチョコはもう、何か別の高級菓子というか、
少なくともひと昔前とはぜんぜん違うなあ、と感心して帰ってきました。
街並みしかり、外国人ツアー客の喧騒しかり
私が20代のころから見てきた銀座は、すっかり様変わりした感が
否めません。