
消費税率が上がる前に、奈良の和裁工房「まゆ」さんへお仕立て依頼し、
先日納品されてきた。

明石縮に重ねて(こうして見ても、明石縮の割には透けないような……)。
ところで私は今まで、夏は海島綿の襦袢を愛用してきたが、
扱いが丁寧とはいえないこともあり、2シーズンくらいで寸法に
狂いが出てきている。
どうも海島綿は、縦方向に縮みやすく、横方向に伸びやすい。
これは昨年、山本きもの工房の山本さんがおっしゃっていたことだ。
だから、洗った後は袖などできるだけ、縦方向に伸ばしながら
アイロンをかけるといい、と教わった。
さて、この滋賀麻はどうなのか。
これがどうも、わからない。
購入した店のスタッフによると
「多少は縮みますが、何センチも縮むようなことはないので、
気持ち大き目に仕立てれば良いかと思います。着物と同寸でも
大丈夫だと思います」
でも、購入した店とは別の、滋賀麻を扱っているお店の方は
「麻は縮みませんよ」とキッパリ。
「洗っているうち、風合いは柔らかくなっていきますが、寸法は変わりません。
綿と違って、目が詰まるということはないのです」


考えた末、工房へのオーダーは

あと着丈は、通常3尺3寸7分なんですが、3尺4寸に。
裄丈は、着物と同寸で構いません(※工房には予め着物の寸法を知らせています)」
……という、何だか中途半端なものになってしまった。
袖丈は、もし縮んで「ふり」から出てしまうよりは、縮まなくてほんの少し長い方が
まだおさまりが良いだろう、
着丈は、縮むと透け感の強い着物のときは見た目が悪いから、少し長めに、
裄丈はまあ、多少縮んでも目をつぶることができるかな、
一応、そんな風に考えた上でのことだったが、適切な判断なのかどうかは
わからない。
結局、麻は縮むの?縮まないの?
平織と紋紗では、違うの?
これからひと夏かけて、検証することになりそうだ。
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