週末の朝、普段ならかかってこないような時間に
父からのSOS。
足腰以外に異常がないことを電話越しに確認し
何とか介護タクシーを呼んで近医を受診するよう話して
私からは地域包括支援センターの開業時間を待って
ご担当に電話。
出先からすぐ、実家に向かって、
タクシーに乗るのを見届けてくださり
受診後にも電話で状況確認をしてくださいました。
そして私は翌朝早く、神奈川を出て・・・

すがすがしいほどの、関東平野の北限。
結局、父は腰椎の圧迫骨折で
しばらくすると急性期の痛みがひき、杖で歩けるように
なりました。。。ああ、良かった。
とりあえず大事には至りませんでしたが、油断は禁物で
「買い物よーし、でも重いものは持たないでね」
「お風呂よーし、でも無理に湯舟に入らないで」
あっ、冷蔵庫の下の段のものは上に移そうね、かがめないからね。
雨戸は自分で開け閉めできる? などなど
日常動作をひととおり、つきっきりでチェック。
ほかにも、常備菜を作ったり
床掃除をしたり(これは帰省時いつものことですが)
買いおきをそろえたり…
そしてようやく一息…の午後。

市内の菖蒲園の様子を見に行きました。
例年は6月に入ってからが見ごろだけど、今年は全体的に
花が早いので、どうかなと。

ピークはもう少し先のようですが、
そこそこ咲いていて、少しのんびり散策できる程度に
楽しめました。

たまたまスマホを向けたら…お着物姿のご婦人方が。
絵になりますね。
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私の母は、菖蒲とあやめの花が盛りの6月初旬に亡くなりました。
今年、20回目の命日を迎えます。
もともと、そのころに帰省するつもりでいました。
父のアクシデントで、早まりましたが…。
葬儀の日、私は母の骨壺を抱いて、
この菖蒲園の横を車で通っていきました。
濃い紫の菖蒲とあやめが見事に咲きそろっていて、幻想的でもあり
私は車ごと別世界に行くのではないか、との思いに
とらわれるほどでした。

あれから20年、考えてみたら
この菖蒲園は、葬儀以来、花の時期には訪れていなかったなあ、と。
父の骨折は決して喜ばしいことではないけれど
こうして20年ぶりに、花を見ることができたのも
母が「咲き始めたから、見にいらっしゃい」と
呼んでくれたのかも、知れません。