雑記帳

自分用メモ

さっさと破綻してほしい。いろいろと。

2009-05-27 20:38:12 | Weblog
公的年金は早く破綻したほうがよい

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大統領と議会は本当に待ったなしの状況に追い込まれない限り、社会の高齢化に対応するための痛みを伴う改革に踏み切ろうとしないだろう。政治家に重い腰を上げさせるには、公的年金とメディケアの破綻以上に強力なきっかけはない。だとすれば、一刻も早く両制度の基金が枯渇し、約束どおりの給付ができなくなるのが好ましい。
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と、本文にあるように日本の年金(ついでに雇用制度も社会のしがらみも)もさっさと破綻してほしい。破綻しないと何も変わらないと思うから。

どこの国の民も苦難に直面しないと変わらない。できる限り現実から目をそむけ、問題がないかのようにふるまう。問題に気付いたとしてもできる限り先送りする。それは日本人に限らない。

けれども日本人は我慢強いからかなりの苦難も耐えしのぶだろう。そして深刻な破綻に至る。破綻に至る時間が長ければ長いほど弱者に負担がかかる。だから、早めに破たんしたほうがいい。焼け野原からの奇跡の復活には定評のある日本人として切に破綻を願う。

人は意外と合理的

2009-05-22 22:53:05 | 読書メモ
人は意外と合理的 ティム・ハワード

経済学で日常の何気ない問題や疑問を解き明かす話を読むのが好き。そんなわけで、あの有名な「ヤバい経済学」とかその他似たような本を何冊か持っている。この本も同じようなもの。

本の中で都市における結婚市場について議論されていた。そこに「結婚相手を求める女性の存在により、都市では男性に比べて女性のほうが多い」といった記述があった。で、ちょっと東京都の人口統計を調べてみた。

「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」

これによると、総数125万人。うち、男62.1万人、女63.0万人で確かに女性のほうが多かった。ちなみに平成11年からずっと女性のほうが多い(たぶんもっと前もそうだろう。調べてないけど)。


東京都人口動態統計年報(確定数)のあらまし
平成19年 東京都人口動態統計年報(確定数)全文
そのほか、人口動態統計をみると初婚年齢の増加と晩産化が見て取れる。平成10年から25~29歳に代わって30~34歳の出産数が最多になっていて、たしかにニュースで聞く通りなんだとわかって面白い。

ほかにも、子供が子供をどのくらい生んでいるのか?とか、高齢出産って実際はどのくらいいるのか?などが統計からわかる。年報の第7表によると

出生総数103837 人
15歳未満 4 人
15~19 912
20~24 7772
25~29 25895
30~34 41569
35~39 23878
40~44 3700
45~49 105
50歳以上 2

たしかに15歳未満の母親が産んだ子供は4人で全体の26万分の1だからほんとに珍しい出来事ということがわかる。
逆に高齢出産を見ていくと40~45で3700人。45~49で105。45~49でガクッと下がっているけど、たぶん40~45の中でも40~41あたりが3700の大半を占めていて、それ以降は45~49と同じぐらいなのではないかと思ったりもする。「なんとしても30代のうちに産むわ」とおもいつつぎりぎり40歳を越して出産とかそういうケースが多そう。推測だけど。

必要なノイズ

2009-05-13 22:52:15 | The Economist
May 9th 2009から

Electric cars and noise
The sound of silence

自分も経験があるのだけど、エンジン音のない(とても小さい)ハイブリッド車で怖い思いをした人も多いと思う。エンジン音がないため近づいてきてもわかりにくい。気づいたらすぐそこ!的な。そんなとき「騒音発生装置でも積んでおけ!」と思ったりもしていた。この記事が扱っているのはそれ。


ある研究所の調べによると、やはり騒音の小さい電気自動車の接近に気付くのは通常の車に比べると難しいらしい。そんなわけでアメリカ議会では車が発生する騒音の最低レベルを決める法律を検討している。つまり、人が車の接近を判断できるようにある程度の騒音を発生させようとしている。

エンジン音は"driver experience"の重要な要素であるため、現在でもラグジュアリー車については音響工学者が排気音がカッコよく聞こえるように調整している。電気自動車に音が必須になれば、ユニークなエンジンノイズが出てくる可能性もある。持ち主が好きな音を車にダウンロードするといったこともあるだろう。

世界は感情で動く

2009-05-07 21:25:50 | 読書メモ
世界は感情で動く-行動経済学からみる脳のトラップ-マッテオ・モッテルリーニ

行動経済学の本か? 脳のトラップに関するトリビアの実例と解説が並べられているけれども、行動経済学と銘打つのはちょっと違うような気がする。人間の認知に関するいろいろなトラップについて知りたい人には向いている。行動経済学について知りたいのであれば別の本を読んだほうが良いかも。

P252
『しかし願望的思考には、プラス面もあることは否定できない。実際、いっそう優れたものになりたいと願い、いっそう優れたものになったと思うと、かなり野心的な目的でも達成しようという気になり、自分の限界を超えてまでやってみようとすることがある。それだけではない。健全な願望的思考は私たちをより幸福にもしてくれるのだ。
社会心理学が、現実にそった正確な判断をする「より賢い」人には、いくらか抑うつ的な傾向があることを明らかにしている。判断がおおざっぱで抱く野心も大きすぎるような人は、賢さでは劣るかもしれないが、悲しみもそれほど大きくはないという。』

P304
『しかしマーコウィッツは、自分の年金計画を立てるときには、いったいどうしただろうか。彼自身がそれについて、『マネー』で語っている。「私はあらゆる種類の銘柄について、過去の共分散を計算し、それから能率的な境界線を引かなければならなかった。それなのに私は、自分の葛藤を目に見える形にしてしまった。葛藤とは、株式市場は上昇しているのに私はその中にいないのではないか、それとも市場が下降して私はそこにどっぷりつかってしまうのではないか、というものである。私は将来大きな後悔をしたくなかったから、自分の投資を株と債券に50%ずつ分けてしまったのだ」。』

ハリー・マーコウィッツ(ポートフォリオ理論を展開してノーベル賞をもらった人)でさえ、理論よりも感覚で決めてしまう。げに脳のトラップとは恐ろしき哉。

株式投資は心理戦争

2009-05-03 00:22:33 | 読書メモ
『株式投資は心理戦争』デビッド・N・ドレマン

実は以前からバブルに興味がある。ブックオフで立ち読みしたところバブルも扱っていたので買ってみた。以下付箋を付けたところをメモ。

P100
1920年代に起きたフロリダの不動産ブームについての記述。『この巨大な投機ブームを最後に盛り上げたのは、信用条件の緩和であった――そしてそれはすぐに提供された。取引が成立すると、買い手は購入した区画について10%の頭金を支払えば手付契約を締結したことになり、この区画をただちに転売することができた。通常は30日以内に初回の支払い25%相当を支払うことが条件であった。』

P105
『自信、繁栄、豊富な貯蓄、興味をそそる投資機会――1927年末のアメリカ経済には投機熱に火をつけるおなじみの要素がすべて揃っていた。』

P126
『バブルかどうかを判断する1つの方法に、書籍の発行点数が挙げられる。この時代、投資家にアドバイスを提供する本が次から次へと出版された。その中でもよく知られたものに、ダンサーのニコラス・ダーバスが書いた『私は株で200万ドル儲けた』がある。アート・プロモーターが画家500人の平均を算出して、「ダウよりもはるかに急速に価格が上昇している」と宣伝した。』

P147
『どの時代においても、群衆はひとたびバブルの行きすぎに気がつくや、我先にと逃げ出そうとして、その結果パニックが生じる。株価はバブルが始まった時よりもはるかに低い水準まで落ち込んでしまう。奇妙なのは、バブルの最高値からの下落率が、どのバブルの場合も約90%と、非常に似通っていることだ。』

以上バブルに関する記述。ITバブルも、バイオテクノロジーバブルも、そして今回のバブルもとてもよく似ている。サブプライム層への貸し出しという信用の緩和があったし、金融工学を駆使して作られた金融商品により興味をそそる投資機会が生み出されていた。


P266
『ベンジャミン・グレアムは、最高の見通しを持つ企業の株式を購入する難しさについてこう述べている。「成功への最大の障害は、ある企業の見通しが明らかによい場合、それは必ずと言っていいほどすでに株価に織り込み済みであり、場合によっては過剰に織り込まれている場合が多いという点である。こうした銘柄を買うのは、競馬でお気に入りの、頭でっかちな馬に掛けるようなものだ。あなたは勝つかもしれないが、勝率は極めて小さい。」』

P380
『見通しが最高の企業のパフォーマンスは、投資家が見通しが最低だと考える企業のパフォーマンスを一貫してはるかに下回った』

P382
『成功する確率が最も高いのは、現時点で誰からも注目されていない大手企業を選ぶことだ。大手企業を選択しておけばはるかに安全である。倒産する可能性は極めて低いし、株価が大きく反騰するケースも多い。』

過去のバブル崩壊との比較図

2009-04-21 23:35:51 | Weblog
メモ。

バブル崩壊後の株価の推移

ドットコムバブルと同じであれば底はピークから3年。2010年秋くらい。
恐怖のNikkei225や1930年代の大恐慌をなぞるとなると20年くらい長期低迷。これだけは避けてほしい。

ただ、住宅価格の値上がりに起因したバブルの崩壊は、その他のモノがバブルの原因になった場合に比べて長期にわたって経済に悪影響を及ぼすという研究結果もあるらしいから、10年コースか? それだけはイヤだ…

アメリカは90年代の日本と違うということを見せてほしい。「さすがアメリカ。格が違った」と言わせてほしい。ほんとアメリカ様頼みますorz

貧しさの連鎖の原因は?

2009-04-15 21:56:27 | The Economist
April 4th 2009

ちょっと古いけれど先週の記事から。

Neuroscience and social deprivation
I am just a poor boy though my story's seldom told

貧乏人の子供は学業成績が悪く、その結果貧しいままであるという問題はかねてより社会における問題だった。学業成績が悪くなる理由が最近のニューロサイエンスによって明らかにされつつある。

原因はストレスにある。一般に裕福な家庭の子供よりも貧乏な家庭で育った子どものほうが強いストレスにさらされる。財政的なものが、社会の下層に生きているということ自体が、ストレスの原因となる。

ストレスは新しい神経細胞の発生を抑圧し、既存の細胞の”remodeling”を引き起こす。もっとも深刻な影響は、作業記憶に最も関係のある前頭葉皮質と海馬の体積を小さくしてしまうことである。作業記憶の低下により、学業成績不振につながる。

まとめると
貧しい生活⇒ストレス⇒脳にダメージ⇒作業記憶能力の低下⇒学業不振⇒知識労働者になれない⇒貧乏なまま

Gold
Bullish on bullion

不況で貨幣の価値が下がり金価格が値上がりしているという記事。銀行も金ETFも信用ができないからコインで買ってを自宅に保管する人が増えている。2005年に200ポンドだったのが今700ポンドなのでこれまでのところ利口な賭けと言える。

The semiconductor industry
Under new management
半導体業界に関する記事。ちなみにIntelは全世界の半導体収入の82%を占めていて、年間37.6億ドルも稼いでるらしい。マジですか。。。さすが独占企業は強い。

iSuppliのLidowさんによると、l将来的にちゃんと稼げるのは3種類の企業
①ユニークなIPを持つ会社
②コモディティチップを喜んで作る会社
③かつてない規模になるために十分なキャッシュを持っている会社

①はQualcommとかIntel?②はNANDフラッシュのSamsungとか東芝、Intelも? ③はTSMCとかSamsungかな。

正直言って、日本の半導体会社は中途半端すぎて世界で戦うとかそういう勇ましいことは無理。うちの会社も含めてどうすんだろうね。

flash

2009-04-05 14:23:03 | Weblog
最近Flash(というよりAction Script?)に興味があって wonderfl をちょこちょこいじって遊んでる。

きっかけはiPhoneのアプリ。なにかiPhoneアプリ作ってみたいと思って。けれども本屋で作り方の本を立ち読みしたところSDKはMacOS上じゃないと動かないとわかり、さすがにマックを買うのはハードル高すぎなのでiPhoneアプリは断念。

しょうがないから本屋をウロウロしていたところ「ActionScript3.0による数学・物理表現[入門編]」という本を見つけて、これだ!と思ったのがFlashやろうと思った発端。

上記の本は入門編と言いつつActionScript自体の入門ではないので、他のAction Script3.0の基本的な解説書を買って読んでるのだけどなかなかとっつきづらい。ActionScriptの場合Flashとのつながりから、タイムラインとかフレームとか動画作成を下敷きにしているところがあって、よくわからん。標準出力にHello World!を出すとこから始める言語だとなじみがあってとっつきやすいんだけど。

2008/6月 賃金構造基本統計調査

2009-03-25 22:51:11 | Weblog
朝日のニュースで 08年の月給、3年連続減 10年ぶり30万円切る というのを見て、平均だけじゃなく中央値ぐらい書いておけよと思って元データ(厚生労働省 賃金構造基本統計調査 2008/6月)を調べてみたところ、予想していたよりも2つの数字に差がなかった。

25-29歳(大企業、男)の中央値で234.9万。平均値で242.8万。全年齢(大企業、男)でも二つの数字に大きな差はない。

ちなみに20-24歳(大企業、男)の平均を100とすると50-54歳(大企業、男)は237。つまり2倍以上もらっているらしい。

いわゆる結婚適齢期(25-34)の男の中で1000万以上もらっている人は0.1%くらい。500万以上だと5%くらい。もっと多いかと思ってた。しかし、現実がこうだとすると、時々ネタにされるカンチガイ婚活女子が1000万を男に求めるのは論外だとしても、500万くらいでもなかなか見つからないことになる。うちらの世代だと専業主婦なんて夢物語なんだな。。

Global heroes

2009-03-22 20:26:19 | The Economist
The Economist Mar 14th 2009 Special report

Global heroes

Five myths
M1 アントレプレナーはオーファンでアウトカーストだ。
>>そうではない。アップルもマイクロソフトもグーグルもフェースブックも二人組だった。ネットワークがあった。

M2 ほとんどのアントレプレナーは半ズボン野郎(学生)だ。
>>そうではない。統計的には50歳上の創業者の数は25歳以下の創業者の数の2倍上。

M3 アントレプレナーは主としてベンチャーキャピタルに後押しされている
>>そうではない。資金は個人的な借金かもしくは3つのfs--"friends,fools, families"からのものだ。ベンチャーキャピタルとfsの間の存在といえる"angle"投資家も重要。彼らはベンチャーキャピタルが投資するより前のより小さなビジネスの時代に投資している。

M4 成功するためには、世界を変えるような新しいproductsを作り出さなければいけない。
>>そうではない。もっとも成功したアントレプレナーのいくつかはproductよりもprocessに全力を注いでいた。

M5 企業家精神が大きな会社で花開くことはない。
>>ある意味そうだ。スタートアップのほうがエスタブリッシュな会社に比べて、しばしば、よりイノベーティブである。

As Schumpeter pointed out, downturns can act as a “good cold shower for the economic system”, releasing capital and labour from dying sectors and allowing newcomers to recombine in imaginative new ways.
不況は経済の熱を冷ます役割がある。死につつあるセクターから資本と労働力を解放し、想像力豊かな新しい方法で新参者を再結合させる。


The entrepreneurial society


In any discussion of entrepreneurship, the phrase most frequently invoked is Schumpeter’s “creative destruction”. That can be unhelpful, implying that “destruction” and “creation” carry equal weight and that mankind will be in for a rough time in perpetuity.
企業家精神について語られる時はしばしば”創造的破壊”が唱えられてきた。破壊も想像も同じくらいおこるのだと暗に述べているように思われてきたが、実はそうではなくて

Rather than displacing existing products and services, many innovations promote and satisfy new demands.

多くのイノベーションは既存の製品やサービスにとって代わるよりはむしろ新しい要求を促進させたり満たすものである。

記事の最後は、そうはいってもDisruptiveなことは確かなので、政策立案者はflexibilityとsecurityの正しいバランスを見つけなくてはいけないで絞めている。

The jobs crisis

2009-03-21 10:23:23 | The Economist
The Economist Mar 14th2009

The jobs crisis

The euphemism for that is "flexibility". The bare truth is that the more easily jobs can be destroyed, the more easily new ones can be created. The programmes that help today, by keeping people in existing jobs, will tomorrow become a drag on the great adjustment that lies ahead.

Flexibilityとはつまり、仕事をもっと簡単に破壊できるようにすれば、もっと簡単に新しい仕事が生まれるだろうということ。現在とられているような既存の仕事に人を閉じ込めておくような政策は、未来に待ち構える深刻な調整を引き起こすだけ。

The death penalty
Saving lives and money

死刑は実は高くつく。不況下のアメリカでは経費削減を目的として死刑制度の廃止を各州が検討しはじめた。
コスト増の原因は、(1)訴訟コストの増大(10年以上かかったり)、(2)収監コストの増大(死刑囚には独房が必要)、(3)機会損失(死刑制度による犯罪抑制効果は不明。予算を別の事件に振り分けられるのに)

The border
Hoping for a silver lining
テキサス州にあるメキシコに接するHidalgo Countyの記事。失業率は10.1%、テキサス州平均の6.8%を超えている。にもかかわらず楽観的。住民が若いということと、メキシコに接しているため多くの企業にとって戦略的に重要な位置にあるということで今回の不況も乗り切れるだろうというのが専門家の予測。

最近特に思うのは、重要なのは未来に希望を持てるかどうか。記事の中に時給9ドルでレストランで働く労働者の話が出ていた。他の町で働けば13ドルはかたいのに彼はHidalgoに住み続けるという。なぜならそのレストランで働くのを断ってもすぐに別の仕事が見つかるから。彼はHidalgoの経済の先行きに自信を持っている。翻って日本では世界第2位の経済といわれながら住人はみな自信がなく、将来の不安に脅え貯蓄に走り、恐怖から他者を攻撃し、自己防衛に走り、変わることへのリスクにおびえる…なにこの心理的デフレスパイラル。


GE

2009-03-17 21:12:35 | Weblog
最近よく読むBlog INTELOGUE でのGEについての記事。目新しい情報はないけどメモ代わりに記事作成。

最強の経営者かオズの魔法使いか?:名門GEの経営危機


チャンスを求めて

2009-03-15 22:28:06 | Weblog
今週の日経ビジネスにあったFinancial Timesの翻訳記事から引用。

『より基本的な事実は、信用バブルのもとでは実質的にすべての資産クラスがレバレッジによって肥大化するため、分散効果は得られないということだ。そしてバブルが崩壊すると、レバレッジの解消はあらゆる資産クラスに波及する。』

『今日の市場の複雑性とは裏腹に、誤りの教訓は非常に平凡だ。根底にある経済状況や投資家行動を理解せずに、数学的モデルに依存しない。格付け機関を盲目的に信じない。理解できない金融商品には投資しない。市場平均と同等以下の運用成績に高い手数料を貸す運用会社は避ける。レバレッジの使い方は慎重にする。コンサルティング業界の”定石”は、成功のカギとなる逆張り投資には結びつかない。』

信用バブル下での分散投資に意味がない、という点はかなり重要。結局のところ普通の個人が成功するためには、かつてバフェットが実践したように、バブルでない時期に永続する企業の株を買う。この方法しかないということか。

The Future of Capitalism

2009-03-11 23:48:03 | Weblog
JBPRESSではFinicial TimesとThe Economistの一部の記事が日本語で読める。
最近気になっているのがFinancial TimesのThe Future of Capitalismというシリーズもの。今回のバブル崩壊の原因の分析と資本主義の将来について分析している。

仕込まれていた自滅の芽
Analysis: Seeds of its own destruction

「破壊的創造」で失われたもの
Analysis: Lost through destructive creation

長期投資を目指す人にとっては不況のときこそ安値で株を買う好機。とはいえどういう状況がバブルであるかを知っておかないとついつい好景気の時に資金を使ってしまい、チャンスが来たのに株が買えないということにもなりかねない。というわけでなぜバブルが起きるのか、バブルが起きる状況はどういう状況なのかについて知っておくことは重要。というのがこの連載を読むモチベーションといったところ。

雇用助成金

2009-02-28 12:16:21 | Weblog
ニュースで1月の雇用助成金申請が88万人で、2か月前の申請の約100倍になったとか。うちの会社も休業を実施するらしく、たぶんこの制度に応募しているはず。国からお金を取り返せるという点では個人的にはいい感じ。ただ、私の部署はいそがしいので休業なし…

100倍もの変動があったら予算足りてないのでは?と思ってぐぐってみたところ案の定09年度は予算が足りなくなるらしい。こんなに急激に変化したら予測できなくても仕方ないのだろうけど。

-----朝日新聞からの引用-----
厚労省は特別会計の予算で、助成金の支給総額について、08年度は55億円、09年度は580億円程度を見込んでいる。特に09年度は雇用情勢の悪化を見込み、延べ780万日分の利用を想定している。1月に利用申請した場合、審査などを経て実際に助成金が支給されるのは3月末以降になる見通しだが、仮に88万人分すべてが認められると、09年度の見込み額は8・8日分にしかならず、予算額を上回る可能性が高い。
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しかし、特別会計なのか。
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/kaiji/index.html
ここの労働保険特別会計かな?