物語は、ほうれん草を食べると超人的パワーを出すセーラー服姿の小男ポパイと、その恋人オリーブ、そしてポパイの天敵である大男ブルート(ブルータス)の三人をめぐるコメディである。時々物語の舞台が西部劇や中近東などのシチュエーションになったり、他の物語、映画などのパロディになったりする事もある。その場合にはそれに適した役回りを演じることもある。
ポパイのほうれん草パワーは、ほうれん草等の野菜を食べない小学生に野菜が必要な事を説く際、多くの母親たちが引き合いに出したエピソードでもある。なおこの作品が制作された当時、ほうれん草の缶詰は製造されていなかった。「ヘラクレスとほうれん草(Greek Mirthology)」(1954)では、当初ポパイの先祖はにんにくの匂いを嗅いで力を出していたが、ブルートに除草剤のような液体をかけられ匂いがなくなった玉ネギの代わりにほうれん草を食べたところ、玉ネギの匂いを嗅いだ時以上の力を発揮し、以後ほうれん草を食べるようになったという説もある。
日本でも、1959年から1965年までTBS『不二家の時間』(不二家一社提供枠)で放映されたテレビアニメは最高視聴率33.7%を記録した途中で1962年4月3日から9月30日までNHK総合にて6分の短編アニメ『まんが「鉄腕ポパイ」』というタイトルで毎日17:54 - 18:00に放映し1968年にはフジテレビで18時00分 - 18時15分に放送された、後から1980年6月30日から同年8月20日まで東京12チャンネル(現:テレビ東京)で『まんがポパイ』というタイトルで、平日と19:15 - 19:30に放送され1980年8月25日から1984年7月27日までに再びNHK総合にて15分の短編アニメを毎日18:25 - 18:40に放映していた。