人は柿の種でできている

私の気になること周りのこととか書いたブログ

「ヴ」を発明したのは福沢諭吉

2017-08-31 15:09:52 | 日記

「ビーナス」と書くより「ヴィーナス」と書くほうが美しい感じがしますし、「ベルサイユ」と書くより「ヴェルサイユ」と書くほうが絢爛豪華なイメージが漂いますね。

また、「ベール」と書くよりも「ヴェール」と書いたほうが、神秘的な感じがするものです。

というように、カタカナ語を書くとき、アルファベットの「V」に「ヴ」を当てますが、通説では、英語の「V」に相当する発音に「ヴ」というカナを初めて当てたのは、福沢諭吉だといわれています

ご存じ1万円札の肖像にもなっている福沢諭吉は、「学問ノススメ」という本を書き、慶應義塾大学を創設した人です。

本人自ら、「ヴ」の表記は自分が発明したと語ったこともあるようです。

ところが、調べてみると、福沢諭吉よりも前に、「ヴ」を使っている人がいるのです。

まず、諭吉より200年ほど前の学者新井白石は、「東雅」という本で中国語の発音に「ヴ」という字を用いています。

ただし、白石が英語に当てたわけではなかったこともあって、諭吉が「V」の字に「ヴ」を当てはじめた、ということになったのでしょう。

少なくとも、明治時代、この「ヴ」という書き方を広めたのが諭吉であったことは確かなようです

巨人伝説

2017-08-22 13:27:47 | 日記

10代のころにはぐんぐん伸びた身長も、いつの間にか成長が止まります。

もし、身長が伸び続けたら、いったいどこまで高くなるのでしょう。

実在が確認されている人の記録で、アメリカのイリノイ州に住んでいたロバート・ワドローの2.72メートルが、世界でトップに立ちます

実は、彼は脳下垂体に腫瘍ができていて、そのため先端巨人症(末端肥大症)となったと診断されているようです。

先端巨人症とは、脳下垂体前葉から成長ホルモンが長期間にわたって過剰に分泌されることによって、骨・結合組織・内臓が過剰に発育する疾患です。

ふつう、骨の成長は性ホルモンによって制限され、ある時期がくると、性ホルモンが放出されて骨は成長を止めます。

ところが、先端巨人症の場合、腫瘍が大きくなるにつれて、性ホルモンの放出をつかさどる脳下垂体腺の細胞を破壊するため、骨は成長を止めろというサインを受け取ることができなくなるのです。

人間が2.7メートルを超えてなお生存するのは、驚異的なことだそうです

現在、巨人症患者の死因のほとんどは、心臓に関係するものだといわれています。

巨大な体に血液を循環させ続けるためには、心臓に相当大きな負担がかかるのでしょう

クモが巣にかからないのは

2017-08-08 10:26:49 | 日記

オニグモやジョロウグモの〝クモの巣〟には粘る部分と粘らない部分があるんだそうです

中心から外へ向かって放射状に張られた糸は粘らない糸で、粘るのは放射状の間を横に渦巻き状に張られた横糸です。

この糸には粘性の粒が無数についていて、これが粘るのでクモはこの横糸の上は歩きません。

それに、クモの足先からは分泌物が出ており、そのおかげでくっつきにくくなっているようです。

「昆虫記」を書いたファーブルは、クモの足先を二硫化炭素で洗ったところ、足が巣にくっついたので、クモの足先には油のようなものが出ているに違いないと考えました。

そして、ベンジンで軽く洗って巣に戻したところ、やはり足がくっついて、クモは歩けなくなったそうです

クモの仲間でクモの巣を張る種類は全体の半分くらいなんだそうです。

クモの巣を張らないクモも、歩くときには糸を引いています。

その糸で脱皮のための部屋をつくったり、産んだ卵を包んだりするんだそうです。

クモの糸は大変丈夫で、蚕のように糸をつくらせようという試みもありましたが、クモを大量に集めなければいけないし、エサの虫をどうするかで行き詰まり、立ち消えになったという