人は柿の種でできている

私の気になること周りのこととか書いたブログ

録音した自分の声が変に聞こえる理由

2018-08-27 14:54:11 | 日記
自分の声を録音して聞いてみたら、いつもの自分の声とは違うような変な声に聞こえたという経験はないでしょうか?

しかも、同じように録音した他人の声はいつもとそう変わりないのです。

これは、実は誰でも感じることです。

テープに録音した声と、いつも聞いている声とでは音の伝わり方が違うために起きる現象です。

録音した自分の声はレコーダーから空気を伝って、外部から自分の耳の鼓膜に入ってきます(空気伝導)

いっぽう、ふだん聞いている自分の声も空気を伝って自分の鼓膜に届きますが、それだけではなく、体の骨を振動させ、耳のもっとも深い部分にあるリンパ液を伝っても聞こえているのです(骨伝導)

このように、ふだん聞く自分の声には空気伝導と骨伝導の両方の響きがありますが、録音した声には空気伝導による響きしかないため変な声に聞こえます。

人間の声は一定の高さで喋っているようでも実はかなりの高低があり、空気中を伝わると低い音が失われやすくなります。

ふだん聞いている自分の声は骨伝導により低音もそのまま伝わり重く響いて聞こえますが、録音した自分の声を聞くと響きがないように感じられ、低音が失われて高音が強調されるので少し軽い感じになるのです。

そば屋の符丁

2018-06-27 11:56:00 | 日記
各業界にはそれぞれ独特の符丁(通し言葉)があり、素人が聞いても意味がわからなかったりします。

そば屋でも客の注文を調理場に伝えるときに、従業員の間で独特のそばの数え方があるようです。

たとえば「つく」というのは1個のことを指す言葉で、「天つき3枚もり」と言った場合、
天ぷらそば1杯ともり2杯という意味になり、もりそば3杯ではありません。

この場合の3杯というのは「つき」の前の1杯を含めた合計なのです。

「まじり」というのは2個の意味で、「天ぷらがまじって、もり7枚」だと天ぷらそばが2杯にもりが5枚になります。

「かち」は合計が奇数の注文の場合に使い、1個多いほうに「かち」をつけます。

「天ぷらが勝って、かけ7杯」なら、天ぷらそばが4杯でかけそばが3杯です。

「枚」はせいろを数え、「杯」は種物を数える単位です。

「まく」は3種類以上の注文がある場合に使い、「天つき、もり3枚。まくで鴨1杯」ならば合計4つの注文で、
天ぷらそばが1杯、もり2枚、鴨南版1杯となります。

「まくで」と言ったら調理場ではなるべく同時に出すようにします。

また、そばの量を少なめに盛る場合には「さくら」、逆に多めに盛る場合には「きん」と言います。

仮想世界Second Life(セカンドライフ)

2018-05-07 14:52:08 | 日記
Second Life(セカンドライフ)は、CGで構成されたインターネット上の3次元仮想空間で、2007年ごろから話題に上がり始めました。

日本でも多くの大企業がプロモーション活動に利用し注目を浴びました。

Second Lifeの運営は、アメリカのリンデンラボ社が行なっています。

仮想世界の中で利用者はアバターと呼ばれる自分を操り、他人と交流したり、ショッピングをしたり、作ったものを販売したり、土地を購入して家を建てたりすることを楽しみます。

日本人ユーザーや企業がサービスにどんどん参入しましたが、近年はSecond Lifeの話題を聞きません。

Second Lifeを広告の場として利用していた企業はほとんど撤退してしまい、開始手続きが面倒だとか操作が難しいなどといった問題のため、一般の個人ユーザーも減ってしまったといいます。

といってもサービスは今も続いていて、一般の人たちが違う人生を楽しむというのではなく、クリエイターたちが3Dの立体物をつくりコミュニケーションの場として利用しています。

Second Lifeでは建築物、乗り物などを3Dで気軽に作ることができますし、さらに高度なシミュレーションを行なうこともできるため、クリエイターたちが3Dゲームや3Dモデルをつくる試験の場として活用しているのです。

神奈川県にある芦ノ湖の水利権

2018-03-19 13:55:20 | 日記

水利権とは河川の流水や湖沼の水などを排他的・継続的に使用することができる権利で、

水利権がなければ近くに川や湖があっても使用することが認められません。

 

そのため、水に恵まれた日本において、水不足に悩まされている地域もあります

 

神奈川県箱根町に芦ノ湖は面積6.86平方キロメートルの県内最大の湖で観光名所となっていますが、

この芦ノ湖の水利権は静岡県にあるため神奈川県は利用することができません。

 

江戸時代、現在の静岡県裾野市にあたる地域にあった深良村の名主・大庭源之丞は、

水不足に苦しんでいた村を救うため芦ノ湖から深良村への用水路をつくる大がかりな工事をし、

4年で深良用水(箱根用水)を完成させました。

 

総延長1342メートルという用水路は、当時最大規模を誇るものでした

 

ところが、そのおかげで芦ノ湖の水が神奈川県側へ流れなくなってしまい、神奈川県の水不足が深刻化していきます。

 

1893(明治26)年には神奈川県側の住民が水門を壊して水を神奈川県に引き入れるという事件があり、

裁判にまで発展しましたが静岡県側が勝訴し、現在でも芦ノ湖の水利権は静岡県が持っているのです。

 

そして神奈川県は湖水の利用ができないのに、水門や水道管施設の維持管理を担っているのです


神社の参道に敷き詰められた石には意味がある

2018-02-19 14:25:56 | 日記

神社の境内や参道を歩いていると、シャリシャリと心地よい音がします

 

これは、小さくて丸い石、玉砂利が敷き詰められているからです。

 

この玉砂利、歩きにくいと外国人には評判があまりよくないそうです。

 

どうして神社には玉砂利が敷かれているのでしょうか。

 

玉砂利という名称、大きさや形、そして音に理由があります。

 

玉砂利の玉とは「たましい(魂)」や「みたま(御霊)」のことです。

 

「玉のような赤ちゃん」「上玉」というように「美しい」「大切なもの」という意味もあります。

 

つまり玉砂利とは、「御霊のこもった」「美しく」「大切な」石ということなのです

 

玉砂利の上を歩くときのシャリシャリという音にも意味があります。

 

あの音を耳にすることで、参拝者の身や心が静かに落ち着き、清められるのです。

 

ちなみに日本では古くから神聖な場所に小さな石を敷いて清めるという風習があったとされています。

 

そのため、神社を神聖な場として保つために玉砂利も敷かれているという説もあります。

 

神社へお参りする際には、玉砂利を踏みしめ、その音を聞きながら参道を歩いてください。

 

参道の中心は「正中」といって神様の通り道とされていますので、真ん中を歩かずに橋を歩くのが神様への礼儀です


快眠できる枕のサイズ

2017-12-15 15:41:03 | 日記

「枕を高くして寝る」という言葉がありますが、これは日本人が日本髪を結っていたころの話です。

 

実際は、枕が高すぎると、首が疲れたり肩が凝ったりしてしまいます

 

逆に低すぎても疲れてしまいますが、枕をしない方が首が強くなり、頭の血の巡りがよくなるなんて説もあります。

 

慣れないと、枕をしないままで寝るのは難しいかもしれません

 

枕の高さは人それぞれ好みがあるようですが、一般的には、大人では頭を乗せたときに布団から6センチくらいの高さになる枕がいいんだそうです。

 

また、大きさは寝返りが楽に打てるように、肩幅以上あるといいですね。

 

だいたい長さが60センチで幅が50センチといったところでしょうか。

 

ただしこれは、肩まですっぽりと入る大きさが基準になってます。

 

枕専門店なんかもあって、ひとりひとりにあった枕を作ってくれるんですね

 

そんなところで枕を作ってもらったら、いい眠りが手に入るのかもしれませんね。

 

ひとりひとりじっくり見てもらってから、個人的なイメージですが、お値段が高いのでは?と心配になってしまいます。

 

誰かプレゼントしてくれないかな


初の自動車事故

2017-11-08 11:20:22 | 日記

 

エンジンつきの自動車が日本に入ってきたのは明治31(1898)年のことですが、それを誰が所有したのかは不明です。

 

明治33年、皇太子(後の大正天皇)の成婚式が行なわれました。

 

それに先立ち、アメリカのサンフランシスコ在留日本人会が、領事と協議し、お祝いとして電気自動車を購入して皇太子に贈りました。

 

車は日本に到着すると、青山御所内に納められました。

 

そして試運転の日がきたのですが、そこで事件が起きます。

 

試運転の車には、皇太子は乗っていませんでした。

 

紀伊国坂あたりを走っていたところ、そこでブレーキが利かず、正面の交番に衝突しそうになります。

 

運転手は衝突を避けようとしましたが、ハンドルを切りそこね、濠に落ちてしまいました

 

これが、日本初の自動車事故とされています。

 

車はすぐに引き上げられ、幸い運転手にも車にも損傷はなく、試運転中のことだからということで、おとがめはありませんでした。

 

その後、殿下の目の前でゆっくり運行してみせたところ、「自動車というものは、こんなに速度が遅いものなのか」とおっしゃったとか

 

こんなに危ないものを皇太子の御料車にするわけにはいかないということで、その車は、結局、一度も使われることなくお蔵入りとなってしまったようです。

 

https://jiko-ask.com/search/pid:15

 


グー・チョキ・パーではなく…

2017-10-24 14:12:32 | 日記
子どもの頃から、何かを決める際にやっている「じゃんけん」ですが、もともとは中国で生まれたものだそうです

生まれは中国ですが、今のようなグー・チョキ・パーの形にしたのは日本人なんです。

中国では、ヘビはナメクジを怖がり、ナメクジはカエルを怖がり、カエルはヘビを怖がる…という言い伝えがあるんだそうです

この言い伝えが日本に伝わり、さらに江戸時代に町民が勢力を増してくると、三すくみの思想として定着してきました。

そして、それがじゃんけんの形で表現されたのです。

三すくみというのは、絶対的に強いものがいないので、それぞれに強い部分と弱い部分があると認めることが前提です。

そういった意味で、この思想は町人に受け入れられたのでしょう。

グー・チョキ・パーを選ぶのは自分で、勝つも負けるも自分の才覚と運次第という部分も、町人階級にあっていたのでしょう。

丁半勝負では、一気に勝負がついてしまいますが、じゃんけんにはあいこがあるので、いつまでも勝負がつかないということも起こります。

商人たちは、白黒つけたがる職人階級とは違い、あいこを続けながら気長に商売の先を読むことには慣れていたのかもしれませんね

東京ドームの屋根掃除

2017-09-12 15:19:21 | 日記

水道橋にある東京ドームは、日本初の全天候型屋根付き球場です。

各地のドーム球場の草分け的存在で、1988年に後楽園球場跡に造られました。

平べったい屋根が特徴で、面積は約3万平方メートルと、とても広いです。

屋根の掃除が大変そうですが、じつはオープン以来、一度も掃除をしていないようです

というのも、汚れがつきにくいよう、屋根にはテフロンコーティングされたガラス繊維膜材を使用するなど、最初から掃除しなくてもよいような設計が施されているからです。

材質の工夫に加えて、独特の形にふくらんでいる屋根の形状が、汚れ落としにも一役買っています。

雨がシャワーの代わりとなって、汚れをすっかり洗い流してしますのです。

というわけで、屋根の外側に関しては、掃除をする必要がないのです。

ただ、屋根の内側には、長い年月のうちにホコリがたまってくるので、過去に1度だけ掃除をおこなっています。

二層になった屋根の内側と外側には、2.5メートルほどの空間があります。

そこに30名ほどの作業員が入り、手作業でホコリを拭き取りました。

掃除にかかった時間は、1日8時間の作業として約1ヶ月だったそうです

相当にたいへんな作業だったことがわかりますね

「ヴ」を発明したのは福沢諭吉

2017-08-31 15:09:52 | 日記

「ビーナス」と書くより「ヴィーナス」と書くほうが美しい感じがしますし、「ベルサイユ」と書くより「ヴェルサイユ」と書くほうが絢爛豪華なイメージが漂いますね。

また、「ベール」と書くよりも「ヴェール」と書いたほうが、神秘的な感じがするものです。

というように、カタカナ語を書くとき、アルファベットの「V」に「ヴ」を当てますが、通説では、英語の「V」に相当する発音に「ヴ」というカナを初めて当てたのは、福沢諭吉だといわれています

ご存じ1万円札の肖像にもなっている福沢諭吉は、「学問ノススメ」という本を書き、慶應義塾大学を創設した人です。

本人自ら、「ヴ」の表記は自分が発明したと語ったこともあるようです。

ところが、調べてみると、福沢諭吉よりも前に、「ヴ」を使っている人がいるのです。

まず、諭吉より200年ほど前の学者新井白石は、「東雅」という本で中国語の発音に「ヴ」という字を用いています。

ただし、白石が英語に当てたわけではなかったこともあって、諭吉が「V」の字に「ヴ」を当てはじめた、ということになったのでしょう。

少なくとも、明治時代、この「ヴ」という書き方を広めたのが諭吉であったことは確かなようです