■12月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
もろもろもパンも年越すたのしさよ 高橋正子
色深く熾火残して焚火果つ 河野啓一
登校す列の中より咳聞こゆ 祝 恵子
朝日浴びわが影冬田越えゆけり 小口泰與
吊橋を軋ませ猟師が山に入る 安藤智久
雪吊りを晴れたる空に成し終えぬ 池田加代子
荒星を数えておれば子ら登校 柳原美知子
■11月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
ポプラ黄葉雲寄り雲のまた流る 高橋正子
木の実降る枝を打つ音水打つ音 桑本栄太郎
軒幅に薪高く積む冬はじめ 宮地ゆうこ
海からの風の高さに伊勢大根 篠木 睦
木の実独楽歩き始めし子へ廻す 古田敬二
大根の白を確かめつつ洗う 井上治代
町並みの切れてまあるい秋の海 渋谷洋介
■10月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
洗い障子立てたる影も十三夜 高橋正子
一村の甍を沈め十三夜 黒谷光子
十三夜水なめらかに厨ごと 藤田洋子
月の出に口笛次第に遠ざかり 迫田和代
小鳥来る崎の潮目の濃き流れ 柳原美知子
透きとおる青空を背に秋桜 河野啓一
水のいろ火のいろ街に秋燈 川名ますみ
■9月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
秋雲つぎつぎ寺の庇より離れ 高橋信之
白桃の無疵を少女に剥き与う 高橋正子
手のひらに塩あおあおと胡瓜もむ 藤田裕子
白粉の花を銜えて軽く吹き 平田 弘
守宮鳴く人の恋しき夜となり 下地 鉄
水平線の蒼き一筋盆の海 桑本栄太郎
賑わいの漁港の上の鰯雲 佃 康水
■8月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
秋雲つぎつぎ寺の庇より離れ 高橋信之
白桃の無疵を少女に剥き与う 高橋正子
手のひらに塩あおあおと胡瓜もむ 藤田裕子
白粉の花を銜えて軽く吹き 平田 弘
守宮鳴く人の恋しき夜となり 下地 鉄
水平線の蒼き一筋盆の海 桑本栄太郎
賑わいの漁港の上の鰯雲 佃 康水
■7月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
胸うちに今日の夏野を棲まわせる 高橋正子
手のひらに塩あおあおと胡瓜もむ 藤田洋子
長茄子の傾き揃え背の籠に 宮地祐子
中天にたった一つの星涼し 井上治代
河鹿鳴くせせらぎの水汲み帰る 河野啓一
七夕竹に一日華やぐデイの部屋 矢野文彦
赫々と空引き寄せる淩霄花 渋谷洋介
※各号毎月25日発売予定、今月の秀句毎号7句掲載
▲花冠結社広告/今月の秀句
もろもろもパンも年越すたのしさよ 高橋正子
色深く熾火残して焚火果つ 河野啓一
登校す列の中より咳聞こゆ 祝 恵子
朝日浴びわが影冬田越えゆけり 小口泰與
吊橋を軋ませ猟師が山に入る 安藤智久
雪吊りを晴れたる空に成し終えぬ 池田加代子
荒星を数えておれば子ら登校 柳原美知子
■11月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
ポプラ黄葉雲寄り雲のまた流る 高橋正子
木の実降る枝を打つ音水打つ音 桑本栄太郎
軒幅に薪高く積む冬はじめ 宮地ゆうこ
海からの風の高さに伊勢大根 篠木 睦
木の実独楽歩き始めし子へ廻す 古田敬二
大根の白を確かめつつ洗う 井上治代
町並みの切れてまあるい秋の海 渋谷洋介
■10月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
洗い障子立てたる影も十三夜 高橋正子
一村の甍を沈め十三夜 黒谷光子
十三夜水なめらかに厨ごと 藤田洋子
月の出に口笛次第に遠ざかり 迫田和代
小鳥来る崎の潮目の濃き流れ 柳原美知子
透きとおる青空を背に秋桜 河野啓一
水のいろ火のいろ街に秋燈 川名ますみ
■9月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
秋雲つぎつぎ寺の庇より離れ 高橋信之
白桃の無疵を少女に剥き与う 高橋正子
手のひらに塩あおあおと胡瓜もむ 藤田裕子
白粉の花を銜えて軽く吹き 平田 弘
守宮鳴く人の恋しき夜となり 下地 鉄
水平線の蒼き一筋盆の海 桑本栄太郎
賑わいの漁港の上の鰯雲 佃 康水
■8月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
秋雲つぎつぎ寺の庇より離れ 高橋信之
白桃の無疵を少女に剥き与う 高橋正子
手のひらに塩あおあおと胡瓜もむ 藤田裕子
白粉の花を銜えて軽く吹き 平田 弘
守宮鳴く人の恋しき夜となり 下地 鉄
水平線の蒼き一筋盆の海 桑本栄太郎
賑わいの漁港の上の鰯雲 佃 康水
■7月号
▲花冠結社広告/今月の秀句
胸うちに今日の夏野を棲まわせる 高橋正子
手のひらに塩あおあおと胡瓜もむ 藤田洋子
長茄子の傾き揃え背の籠に 宮地祐子
中天にたった一つの星涼し 井上治代
河鹿鳴くせせらぎの水汲み帰る 河野啓一
七夕竹に一日華やぐデイの部屋 矢野文彦
赫々と空引き寄せる淩霄花 渋谷洋介
※各号毎月25日発売予定、今月の秀句毎号7句掲載