少し長いですがたまにはこんな記事でも...
先日、
シエルボ奈良のマネージャーさんもブログで書かれてましたが
何故去年から何度も記事にされているのか?
それはプロ選手である彼らを最高の状態で走らせてやりたいと思うのと同時に
結果も求められるからでしょう。
スポーツ選手に体のメンテナンスはついて回ります。
私見ですが、トップアスリート程 自分の体のことをよく知っていると思います。
何人もの選手を見ていると体のケアとボディバランスを重要視している選手程
成績も残せて、しかも長くアスリートを続けていられるような気がします。
逆に人のアドバスを聞いても実行しない選手はそのまま沈んでいっていまいがちです。
トップカテゴリーに行くほど、自分ひとりの力では対抗できなくなっていきますからね。
もちろん練習は大事ですが、練習量だけで通用するのはその手前まで。。。
時には練習を休み体をケアすることや、アドバイスをプラス方向へ持っていく柔軟性も必要なのでしょう。
新陳代謝は20代前半で少しづつ下がっていきます。30~35歳くらいで10代の時の半分くらいの能力しかないそうです。
つまり若い時と同じ練習量だと、疲労が残ってしまうわけです。
対策としてはいくつかあります。
練習量をそのままならケアの時間を増やす。
練習量を減らして質を上げる
体を一から作り直すなど。。
先日のしもふさクリテリウムにて
シエルボ奈良の辻貴光選手が復活しました。
昨シーズンの白浜クリテ以来の出場です。
練習再開は開幕戦のわずか4ヶ月前。強度の高い練習はわずか1週間しかしていません。
しかし最後のゴールスプリントに絡むことができました。
映像を見る限りはスプリント時の足の回転は抜群に遅かったですけど^^;
まぁこれはこれから強度の高い練習により戻ってくると思います。
ではなぜ、わずか4ヶ月の練習でレースに臨むことができたのか?
昨シーズンオフに貴光プロからウエイトトレーニングについての相談を受けました。
私はシマノ時代のトレーニング方法を聞きましたが、どうやら重たいトレーニングです。
そこで前述したことを説明し、インナーマッスルを鍛えることを勧めました。
貴光プロが憧れている海外の選手の映像を二人で見て、どの筋肉が必要なのかを考え、
トレーニング方法を指導しました。
インナーマッスル。。。しかも体幹に近い筋肉を鍛えることで、ブレを少なくし、歪みを極力なくします。
こうすることで、短時間の練習でも内容が濃くなり、試合でも疲れにくくなるわけです。
簡単に書いてますが、インナーマッスルを鍛えるのはとても地味で辛く、時間がかかります。
それでも貴光プロは私の考えを理解してくれ、信じてくれて、トレーニングをしてくれました。
チーム右京の辻善光プロの場合。。調子悪い時には全く自転車に乗らない期間もあるそうです。
先日の奈良合宿に私が呼ばれた理由も
「ヨーロッパではこの時期の合宿はマッサージ合宿と呼ばれるくらいボディケアを重視しています」と言っていました。
選手には気持ちよく試合に臨んでほしいので、マッサージをしっかりするのはもちろん
できる限りのアドバイスはしているつもりです。
体だけではなく精神面でも。。。
もちろん私の意見が全て正しいわけではありません。
ただ聞く聞かないは本人の自由。
だってプロですからね。結果が出せなければ消えていくだけです。
ただしこれはプロもしくは社会人に関してです。
中学生や高校生に自分自身で体のケアまで求めるのは無理があります。
そこは大人であるコーチ、監督、親がアドバイスというか、ケアする環境を作ってあげるのが大事だと考えます。
なぜこんな話を記事にするかというと。。。
先日、私の叔父から電話がありました。
叔父の長男が現在高校1年生で大阪府の強豪高でサッカーをしています。
叔父「子供が今日、捻挫してんけど。。今晩中に治さないとクラブ内で干されるから、なんとかならへんか?」
私 「明日、大事な試合でもあるんか?」
叔父「いや別に普通に練習があるだけ。週末は練習試合がある」
一瞬言葉を失いました。
ある程度、怪我を楽にしてあげることはできます。しかし一日で治すのはどう考えても無理。
人間の回復力には限度があります。
そもそも軽い怪我でも無理すれば長引くことがありますし、怪我をかばって他が悪くなる可能性も否定できません。
大事な試合があって、どうしても出場したいなら理解できます。
幸い軽い捻挫のだったようですが、怪我をしているのに無理して練習しなければならい環境ってどうなのでしょうか??
こんな環境で練習をしていれば、怪我をしていても隠すようになるでしょう。
サッカーをうまくなりたいと思っている子供達が怪我を理由に練習をさぼるとでも思っているのでしょうか?
これは監督が悪い。怪我をなめてます。
聞けば、このチームには専属トレーナーがいるそうです。何やってんでしょうか??
未だに根性練習というか。。。こんなチームがあることに愕然とします。それも「名門」と呼ばれるチームで。
チームとしての結果は残せても、その裏側では怪我で泣いた子供達がたくさんいるのではないかと想像してしまいます。
厳しい指導と無理をさせるのとは全然違います。
日本は怪我をして練習を休むことに罪悪感が生まれます。
みんなと同じ練習をしていないと、「遅れた」という気持ちになるからだと思います。
怪我で同じ練習ができないなら、できる練習をすれば良い。
違う練習をすることでステップアップを目指そう!という考えにはまだまだならないのかな?
練習することは大事。しかしそれと同等に体のケアすることも大事。
この面で日本はまだまだ遅れてますね。
若年層の指導には指導者の考えの柔軟性も必要なのかもしれません。
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高の原カイロプラクティックラボ