金融庁の証券取引等監視委員会は、株式会社アルファクス・フード・システムにおける有価証券報告書等の虚偽記載について検査した結果、法令違反の事実が認められたとして、課徴金納付命令発出の勧告を、2020年6月26日付で行いました。
「コンサルティング業務名目での売上の前倒し計上、ソフトウェアに係る売上の前倒し計上、未収入金に係る貸倒引当金の過少計上、シンジケートローンに係るアレンジメントフィー等の過少計上及びホテル関連事業の固定資産に係る減損損失の不計上等、不適正な会計処理を行った」結果、「「重要な事項につき虚偽の記載」がある...有価証券報告書及び四半期報告書を提出した」とされています。
平成28年12月第1四半期四半期報告書から令和元年9月期有価証券報告書まで(一部の四半期報告書を除く)が対象となっています。
そのほか、発行開示書類の虚偽記載も指摘されています。
例えば、平成30年9月期有報では、「・売上の前倒し計上・固定資産の減損損失の不計上」により、「純資産額が674,480千円であるところを1,133,380千円と記載」「当期純利益が▲328,973千円であるところを85,890千円と記載」となっています。
勧告された課徴金額は、3,577万円です。
東京証券取引所への「改善報告書」の提出に関するお知らせ(6月26日)(PDFファイル)
過年度の有価証券報告書等及び決算短信等の訂正に関するお知らせ(2020年3月)(PDFファイル)
訂正で金額的に大きかったのは減損損失不計上だったようです。
当サイトの関連記事(2020年2月)(同社監査人交代について)
【決算】アルファクス、非開示だった今期最終は赤字転落、未定だった配当は無配転落(6月25日)(株探)
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