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証券監督者国際機構(IOSCO)によるのれんに関する市中協議文書の公表について(金融庁)

証券監督者国際機構(IOSCO)によるのれんに関する市中協議文書の公表について

金融庁ウェブサイトによると、証券監督者国際機構(IOSCO)は、6月22日、市中協議文書「のれんに関するコンサルテーション」を公表しました。

IOSCOのプレスリリースのグーグル翻訳(一部改変)。

「証券監督者国際機関(IOSCO)理事会は本日、のれんに関する協議書を公表した。これは、企業結合から生じるのれんの累計残高の未認識減損リスクおよび関連開示に対処する優良事例を特定するため、市場参加者からの意見を求めるものである。

私たちの協議は、特に経済的不確実性が増大する時代には、蓄積されたのれんに対する未認識の減損のリスクおよび関連開示が懸念される領域であるとの認識を踏まえ、IOSCOの発行者会計、監査および開示に関する委員会(委員会1)によってすでに行われた作業に基づいている。 

受け取ったフィードバックは、規制当局、監査人、発行者、およびガバナンス担当者 (TCWG) に対する一連の推奨事項を策定するために使用される。 これらはまた、のれんに関連する会計、報告、開示要件の改善に関して、国際会計基準審議会(IASB)を含む基準設定者へのIOSCOの関与を支援することになる。

IOSCO は、資本市場が適切に機能するために非常に重要である高品質の報告基準と開示規制の一貫した適用とエンフォースメントを支援することに引き続き取り組んでいく。

これに関連して、IOSCO は発行者に対し、会計と開示によって企業の財政状態、経営成績、キャッシュ フローが公正かつ透明性が高く表示されることの重要性に留意するよう求める。 これは、のれんを回収可能額を超える金額で計上すべきではないこと、減損は適時に認識されるべきであること、回収可能性に関連する重要な判断と主要な前提の開示の透明性が高いことを意味する。」

20ページほどの文書です。1ページのサマリーが掲載されています。

その冒頭部分ですが、やはり、のれんの残高が大きな金額にまで積み上がっていることを懸念しているようです。

Since the financial crisis, the total balance of accumulated goodwill of the S&P 500 has more than doubled from USD 1.6 trillion in 2008 to USD 3.7 trillion in 2021. An increasing trend was also observed in the European Union where the total amount of goodwill reported by 1,477 listed companies increased by almost 50% - from EUR 1.1 trillion in 2013 to EUR 1.6 trillion in 2019. 

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