会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

架空納入で詐取疑い、新日鉄住金元社員ら3人逮捕…被害額は5億円か 兵庫県警(産経より)

架空納入で詐取疑い、新日鉄住金元社員ら3人逮捕…被害額は5億円か 兵庫県警

鉄くずの架空納入による横領で、新日鉄住金広畑製鉄所元社員(43歳)と鉄くず業者2人が逮捕されたという記事。

「同様の架空取引による被害額は平成23年以降で約5億円に上るといい、同社は2月に××容疑者を懲戒免職とし、詐欺罪で刑事告訴していた。

県警によると、同製鉄所の原料調達担当だった××容疑者が、逮捕された男2人と示し合わせ、鉄くずの納入を記した架空伝票を作成していたことが、社内調査で昨年夏ごろに発覚。同社は鉄くずの納入を受けていなかったが、10年以上前から別の業者を通じて男2人に代金を支払い、××容疑者も分配を受けていた。」

新日鉄住金の元社員再逮捕 架空発注の詐欺容疑、兵庫(日経)

「捜査2課によると、2017年8月ごろ、広畑製鉄所で原料の鉄くずが一部なくなっていることが判明。社内調査の過程で架空売買が発覚し、11年以降に約4億9千万円の詐欺被害を受けたとして県警に刑事告訴した。」

原料購入という重要な取引フローですから、内部統制が整備・運用されていたはずですが...。

新日鉄住金の元社員と業者ら3人、詐欺容疑で逮捕 原料納入の架空伝票で会社から代金詐取(Yahoo)(神戸新聞配信)

逮捕された元社員の上司も関与が疑われていたそうです。

「県警などによると、昨年夏、一部業者から寄せられた情報を基に同社が内部調査したところ、元社員の男による詐欺の疑いが浮上。11年以降に計約5億円をだまし取られたとして刑事告訴した。元社員の男の上司や姫路市内の別の業者も関与が疑われたが、詐欺罪の時効を迎えていたという。同社は2月、元社員の男と上司を懲戒解雇した。」

不正の手口やルートも先輩上司から引き継いだのでしょうか。
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