東テク子会社に1億円超追徴 裏金捻出、所得隠し指摘―東京国税局
東テク(東証プライム)の子会社、東テク電工が2022年3月期までの6年間に計約3億円の所得隠しを国税局から指摘されていたという記事。架空の外注費を支払い、それをキックバックさせて、裏金にしていたようです。
「関係者によると、元事業本部長が下請け会社に外注したように装い、一部を還流させて裏金を捻出。営業先の担当者に現金を渡していたといい、裏金を受注工作に使っていたとみられる。」
日経の報道によれば、この事業本部長は懲戒解雇されたそうですが、本部長という会社の幹部が、裏金をつくって、営業先にわいろを渡していた、ということですから、会社(親会社も含む)の責任も重いでしょう。
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(2023年6月)(東テク)(PDFファイル)
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ(2023年6月)(東テク)(PDFファイル)
「これらの調査の結果、以下に掲げる、東テク電工の仕入取引に関する業務処理統制及び当社の全社的な内部統制に不備があると判断いたしました。
(1) 東テク電工において、不正行為の原因となる、一連の仕入取引(業者選定、価格決定、発注、検収)を一人で行えることを可能とさせていたこと
(2) 当社の全社統制上のリスクの評価において、財務報告の作成に影響を及ぼすリスクの識別に不足があったため、権限と責任の所在が不明確な東テク電工管理体制を継続していたこと
(3) 当社のモニタリングの実施において、日常的モニタリングの有効性の識別に不足があったため、独立的評価の範囲と頻度が適切でなかったこと」