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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

キリン、TNFD開示を試行(日経より)

キリン、TNFD開示を試行

キリンホールディングスが、TNFD開示(TCFDではありません)を世界で初めて試行したという記事。

「キリンホールディングスは、「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」が発表した枠組みの試作版に従う開示を世界で初めて試行した。「キリングループ環境報告書2022」で2022年7月に公開した。」

「TNFDの枠組みは気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)と同様、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの柱から成る。しかし、気候の情報開示と大きく異なる点がある。自然の情報は場所にひもづき、企業が影響を与える自然の種類が多様なことだ。

そこでTNFDは、企業がどんな自然と関係があり、依存し影響を及ぼしているかを知るツール「LEAPプログラム」を提供している。企業は質問に答えることで、自然との接点を発見し(Locate)、依存と影響を診断し(Evaluate)、リスクと機会を評価し(Assess)、開示を準備(Prepare)できる。」

場所として、キリンは3つの地域を選んだそうです。

「今回LEAPを用いて改めて全事業を点検し、自然への依存や影響が大きい優先地域、3拠点を洗い出した。「午後の紅茶」の茶葉を調達するスリランカの紅茶農園、水ストレスが深刻なオーストラリアの工場流域、草原を再生している長野県のワイン用ブドウ畑だ。」

キリンの担当者のコメントより。

「キリンのCSV戦略部シニアアドバイザーの藤原啓一郎氏は、LEAPによって「事業と自然の関係を整理でき、新たなリスクの発見があった」と話す。加えて、「TCFD開示の内容を書き換えることで、TNFDでも開示できることに気づいた」と言う。例えば、TCFDでは物理的リスクとして気候変動により大麦、ホップ、紅茶などの生物資源(農産物)の収量が減少した場合の財務インパクトをシナリオ分析で開示している。これは自然が毀損された際のリスクとしてTNFDでも開示できる。」

「環境報告書」2022を公開(キリンホールディングス)

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