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商工中金に2度目の業務改善命令 全容調査報告 不正融資2600億円(産経より)

商工中金に2度目の業務改善命令 全容調査報告 不正融資2600億円

不正融資が発覚した商工中金に対し、業務改善命令が出されたという記事。

「商工中金はほぼ全店舗の444人が4609件、融資実行額2646億円の不正に関わっていたと発表した。」

「問題の融資は災害や金融危機で業績が悪化した企業の資金繰りを支える「危機対応融資」で行われた。税金で利子を補助する制度を悪用し、優良企業に民間金融機関よりも有利な条件で融資する事例などを確認。経産省は資金需要がないにもかかわらず、経営陣が融資実績を維持しようと営業現場に過度な圧力をかけていたことが要因と指摘した。」

民間の金融機関の足を引っ張ったことにもなるのでしょう。

商工中金800人処分 社長が辞任表明、後任は民間から(日経)

「全件調査の対象は約22万口座。調査結果の報告書によると、不正行為をした職員は全職員の1割超にあたる。融資実行額は2646億円だった。

危機対応業務以外でも、統計の聞き取り調査で数値を自作する不正が発覚。預金口座を開設する際、申請者が反社会的勢力でないことを事前確認する作業を怠っていた事例も判明した。」

「世耕弘成経産相は25日、同省内で記者団に「商工中金は問題を根絶して解体的な出直しが不可欠だ」と強調した。コーポレートガバナンス(企業統治)の徹底や、民業補完を前提にした持続可能なビジネスモデルの構築などの必要性を指摘した。新設する有識者会議の「商工中金の在り方検討会」で議論し、年内にも提言書をまとめる。」

関連するプレスリリースはこちらから。

https://www.shokochukin.co.jp/popup/top_kikitaiou.html

【商工中金社長会見詳報(1)】安達社長「重大な事態」 辞意を表明(産経)

【商工中金社長会見詳報(2)】「過大なプレッシャー、ノルマと認識されても仕方がない」 職員にも謝罪(産経)

【商工中金社長会見詳報(3完)】菊地慶幸副社長「東日本大震災後、融資実績は需要と見合わないものになってきた」(産経)

地銀危機の元凶に 商工中金が税金使って2646億円ズル融資(日刊ゲンダイ)
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