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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

三菱電機子会社の元社長ら逮捕 4200万円詐取の疑い(朝日より)

三菱電機子会社の元社長ら逮捕 4200万円詐取の疑い

三菱電機子会社の三菱電機インフォメーションテクノロジー(MDIT)元社長(70歳)ら2人が詐欺容疑で逮捕されたという記事。

「捜査2課によると、2人は2009年5月~10年5月、三菱電機で発注業務の担当経験がある元社員のW容疑者(58)=詐欺容疑で逮捕=と共謀し、三菱電機JR東海(名古屋市)から請け負った新幹線のチケット予約システムの保守業務を、横浜市のコンピューター関連会社外注したように装い、三菱電機に業務委託費として約4200万円を支払わせ、だまし取った疑いがある。

詐取金は偽装外注先の会社代表の口座を通じ、N容疑者(元社長)が約3割、K容疑者(元社員)は約1割を受け取って株式投資や借金返済などに使っていたという。会社代表と2容疑者は仕事を通じて知り合い、代表から仕事がないか相談された2人が、W容疑者とともに架空発注を持ちかけた、と同課はみている。

N容疑者は三菱電機で部長職を歴任した後、03年春からMDITの社長に、08年春から相談役になっていた。三菱電機によると、3容疑者らによる架空発注の被害の総額は約4億6千万円に上るという。」

これだけの金額になると、さすがに穏便に済ませるというわけにはいかないのでしょう。

三菱電機で部長までやった人物が、こういう(ありがちだけれども)非常に悪質な不正に手を染めるということは、三菱電機にいたときから、同じようなことをやっていたということはないのでしょうか。あるいは、そのときに得た情報やコネを、不正目的で利用したのでしょうか。

また、今回の容疑は三菱電機が被害者のようですが、この人物が社長をしていた子会社での不正はなかったのでしょうか。

会社からはあっさりしたプレスリリースが出ています。

当社元従業員の不正行為による追加逮捕者の発生について(PDFファイル)

「当社は、本件については、刑事告訴を行って、捜査に協力してまいりました。今後も厳正に対応するとともに、再発防止策の徹底に注力してまいります。 」

当サイトの関連記事(元社員逮捕時)

このときは、元社員単独の犯行のような報道でした。

三菱電機元社員の詐欺事件、詐欺容疑で子会社元社長ら2人逮捕(TBS)(動画あり)

架空発注 三菱電機元社員2人を詐欺容疑で逮捕(NHK)(動画あり)

「すでに逮捕されている三菱電機の元社員、W容疑者(58)から、手口の指南を受けたということです。

架空発注は3年前、東京国税局の税務調査で発覚し、三菱電機が警視庁に告訴していて、警視庁は、発注額が4億6000万円余りに上るとみて、詳しいいきさつを調べています。」

最初に逮捕されたW容疑者が首謀者という感じです。

三菱電機架空発注、子会社元社長らも逮捕 詐欺容疑(日経)

「同課によると、N容疑者に資金の捻出を頼まれたW容疑者が架空発注の手口を教えた。詐取金は野村容疑者らの株式投資や借金返済などに充てられたという。」

これだと、元社長が話を持ちかけたことになります。
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