DMMの会長へのインタビュー記事。
新型コロナを生き残るには...
「――確かに。今はいろいろな中小企業が大変だと思うのですが、追い詰められている経営者に何かアドバイスをいただけないでしょうか。
亀山:自粛を求められている中でも、とくに飲食とか観光業とかは辛いよね。緊急融資や給付金の難しい申請手続きをしながら、ジッと耐えるしかないんだけど、このまま収束が長引けばハンパない倒産件数が出る。本当にヤバそうな企業は「禁じ手」を使うのも有りかもしれないね。
――「禁じ手」?
亀山:批判を恐れずに言えば「借金は返すな、家賃は払うな」ってこと。」
「――でも、家賃払わないと追い出されますよね。
亀山:うん。だけど時間は稼げる。大家さんとしても、無理に追い出しても次の入居が見つかる当てがないし、実際のところコロナで動けない。とりあえず、なるべく粘って「払えるようになったら払います」と言いながら、とにかく振り込まない。
銀行も金利だけ払って元本は先送りする。先の見えない今は、とにかく手元に現金を確保するんだ。」
「――ということは、亀山さんも家賃と借金を払わないってことなんですか?
亀山:俺は払えるから払うよ。
ー―えっ、払うんですか?
亀山:うちみたいに払える企業は払う。それは当然だから。使ってないオフィスは今すぐにでも解約したいのが本音だけど、そこは契約を守るよ。今まで話してたのは、コロナ被害を直撃して崖っぷちの会社へのアドバイスだよ。100年に一度の禁じ手。」
あのセブンイレブンですら、支払いストップまでは行かなくても、家賃減額交渉をしているぐらいですから、何でもありなのでしょう。
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セブンがコロナで5000店超の家賃減額を要請、加盟店支援は後回し(DOL)
「新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が出た翌日、減収となる店舗が急増しているとして、セブン-イレブン・ジャパンは5000店超の家賃の減額を地主に要請した。新型コロナを理由にした家賃の減額要請について、ファミリーマートは「行っていない」、ローソンは「入居施設の閉鎖で閉店した200店で要請した」としており、セブンの行動は際立っている。」
金融庁からは、家賃支払いが滞った場合の物件オーナーへの金融上の支援策が出ています。(といっても、リスクを取るのは金融機関ですが...)
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家賃の支払いに係る事業者等の資金繰りの支援について(要請)(金融庁)
「ホテル、レジャー施設、簡易宿所、民泊施設、テナントビル等のオーナー等に対して、新規融資・つなぎ融資や、既往債務についての元本・金利を含めた減免・返済猶予等(元本据置き・返済期限の延長等)の条件変更等を迅速かつ柔軟に実施すること
特に、オーナー等がテナント等に対して例えば一定期間の家賃の減免・支払猶予等を行っている場合には、金融機関として、当該家賃の減免・支払猶予等に対応する期間について、融資の減免・返済猶予等(元本据置き・返済期限の延長等)を行うなど、条件変更等の迅速かつ柔軟な実施を徹底すること 」
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