今月の日経「私の履歴書」は、日本取引所グループ前CEO、斉藤惇氏です。その中の、産業再生機構がカネボウを扱ったときの話。
「カネボウは再生機構の支援を受けるのと並行し、過去の決算も再調査した。旧経営陣による2150億円の粉飾が判明したので速やかに開示すると、東京証券取引所から上場廃止処分を受けた。東証の措置には正直言って釈然としないものが残った。
カネボウの決算が怪しいという噂は、かねて株式市場で広がっていた。
再生機構が支援を決めた頃、古巣の証券界にカネボウ担当のアナリストを紹介してくれるよう頼んだ。しかし、きちんと調査している人が少なかったため、どういうわけかと尋ねたことがある。返ってきた答えはちょっと衝撃的だった。「カネボウは粉飾の可能性が高いので、まともに分析して投資家に薦める銘柄ではないんです」
それほどの情報が流布していたのに市場管理者としての東証は何をしていたのか。私が釈然としないと言ったのは、そうした気持ちを禁じ得なかったからだ。」
当然、監査法人は何をやっていたのかということにもなりますが...
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