会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

スバルでも無資格検査、30年以上常態化の謎(東洋経済より)

スバルでも無資格検査、30年以上常態化の謎

スバルの無資格検査問題を取り上げた記事。

「スバルで行われていた無資格検査とはどのようなものか。同社が国交省へ届け出ていた規定は「社内試験に合格した完成検査員が完成検査を行う」というものだ。

だが、実際には、完成検査員の資格を取るために研修中の従業員も検査を行っていた。検査の運用を定めた業務規定では、「監督者の監視下では、知識と技能を100%身につけたと判断された従業員であれば、完成検査の業務に従事できる」と定めていたからだ。

国に届け出た規定と社内の規定が矛盾する状態は30年以上まかり通っていた。」

「今回の問題で深刻なのは、「代行押印」が行われていたことだ。研修中の従業員が、資格のある監督者から借りたはんこを、検査を証明する書類に押していた。他人のはんこで完成検査終了の認定をすることは、公文書偽造にも繋がりかねない。年に一度の監査をしてきた国土交通省からも「ルールが明文化されていないので、監査をしても(行われていることが)良いのか悪いのか判断できない。透明性が低すぎる」と厳しい指摘を受けているという。

品質保証本部長を務める大崎篤執行役員は「現場で、人のはんこを使うのはおかしいのではないか、と思った者がいても、代々引き継がれていたことを上長に「おかしい」と言える雰囲気ではない」と認めた。吉永社長も改めて「偽装をしたというつもりはない。組織代行の範疇だと思うが、人のはんこを代わりに使うのは、確かに違和感がある」と述べる。」

はんこに関しては、JSOXの対象である財務報告にかかる内部統制でも、同じようなことが起きていそうな気もします(単なる憶測ですが)。ルールが実態に合っているのかどうかも含めて、定期的に見直しをしないといけないのでしょう。

スバル、リコールは来週半ば 12車種、25万台対象(産経)

「対象は計12車種でリコール費用は50億円強を見込む。」
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