最近の倒産記事より。
1.(株)アスィーナほか3社
(株)アスィーナという東京・渋谷区の会社とその関連3社が、東京地裁から破産開始決定を受けたとのことです。
負債は4社合計で22億1065万円。
当初は損害保険・生命保険の代理店をやっていたそうですが、多角化して、売上を伸ばしていました。
「当初は損害保険・生命保険の代理店を展開し、1996年8月期の売上高は約5000万円だった。その後、空調機器の販売やモバイル事業、環境エネルギー関連のコンサルティング、抗菌LED機器の販売など、事業を多角化していき、2023年8月期は売上高43億4991万円と業容が拡大していた。
しかし2024年夏頃、不適切会計の疑いが表面化。信用が低下するなか、動向が注目されていた。」
どんな不適切会計だったのでしょうか。多角化といっても、雑多な事業の寄せ集めという感じがします。
2.(株)PQR(旧:(株)翔栄)
(株)PQR(旧:(株)翔栄)という会社が、前橋地裁より特別清算開始決定を受けたとのことです。負債総額は約62億円。
オーディオ関連品の製造から始まって、液晶パネル関係で業容を拡大したそうです。
「2015年5月にはSHOEI U.S.Aを開設するなど海外展開も図り、2015年6月期には売上高110億5204万円を計上した。
その後は、タッチパネルの「抵抗膜方式」から「静電容量方式」への移行対応や、その量産化に伴う設備投資を進めたが、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響を受けて業績が悪化。2023年3月期は売上高29億4194万円に対して12億9823万円の大幅赤字を計上した。」
2023年9月には主要事業を譲渡していました。
東証プライム上場のリズムが譲渡先のようです。
新会社設立及び事業譲受に関するお知らせ(2023年6月)(リズム)