船井電機の海外販売子会社で不適切な会計処理があったという記事。
「2014年3月期から16年3月期にかけ米国やメキシコの販売子会社で、収益や費用計上に関連して合計16億3000万円の不適切な処理が明らかになった。」
「米子会社ではカナダで一部税金の未払いが明らかになった。販促費の処理でも問題があったようだ。」
第1四半期の発表は1ヶ月延期だそうです。
船井電機の創業者会長・社長退任へ 過去最大赤字で引責(2016年5月)(朝日)
有報を見ると、2015年3月期はかろうじて黒字(14億円)、2016年3月期は過去最大の赤字(約360億円)となっています(2011年3月期以降、2015年3月期を除きずっと赤字が続いている)。2016年3月期のみへの影響であれば、大勢に影響はなかったといえそうですが、2015年3月ですでに不正影響額が16億円に達していた場合には、黒字が赤字だったということにもなりかねず、財務諸表利用者に与える印象はだいぶ違ったものとなります。
ちなみに監査人はトーマツです。
会社のプレスリリース
過年度の決算における不適切な会計処理の判明と平成29年3月期第1四半期決算発表の延期に関するお知らせ(PDFファイル)
「平成 29 年3月期第 1 四半期の決算作業の過程において、連結子会社である P&F USA,Inc 及び P&FMEXICANA,.S.A.DE C.V.において、一部の収益・費用が本来計上すべき会計年度に計上されていないといった不適切な会計処理となっていたことが発覚いたしました。この結果を受けて当社としては、その全容解明と今後の再発防止策を検討するため、本日社内調査委員会を設置して、調査を開始いたしました。
調査は継続中でありますが、過年度における不適切な会計の金額は累計で約16.3億円、その対象期間は平成26年3月期から平成28年3月期であることが現時点において判明しております。なお、この金額と対象期間については、今後の調査によって変更する可能性があります。」
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る

過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出および 過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ(創建エース)ー2023年3月期売上高97%減額-
特別調査委員会からの調査報告書受領および今後の対応について(ペプチドリーム)ー不適切な試薬類の発注・持ち出しに元取締役副社長が関与ー
2025 年9月期半期報告書の提出未了及び当社株式の上場廃止の見込みに関するお知らせ (アルファクス・フード・システム)
過年度の連結財務諸表等の訂正事項に関するお知らせ「保有する暗号資産の評価および会計処理に訂正が必要」(フィスコ)
イオン3〜5月最終赤字65億円 本業好調も買収先の不適切会計巡り損失(日経より)
株式会社オルツに対して補助金の交付決定取り消し措置を講じました(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事