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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

すかいらーくHD、のれんが問う経営の規律 リスクより比べやすさ(日経より)

すかいらーくHD、のれんが問う経営の規律 リスクより比べやすさ(記事冒頭のみ)

のれんの会計処理の問題を取り上げた記事。日経の編集委員が書いています。

M&A(合併・買収)に関する会計基準が、企業の成長戦略の焦点のひとつとして浮上してきた。企業買収で発生する「のれん」という無形固定資産の処理に関して、日本方式を米欧とそろえ、M&Aをしやすくしてほしいとの声が産業界からあがっている。」

のれん非償却だと巨額の減損損失が突然発生するリスクがあると指摘したうえで、すかいらーくホールディングスの例について書いています。

自己資本を上回るのれん(1460億円)が計上されているそうですが...

「今日に至るまですかいらーくがのれんを減損したことはない。業態転換などを迅速に進め、収益力を向上させたからだ。上場後も「資(すけ)さんうどん」の買収などM&Aを成長戦略の柱のひとつに据えている。

株価もだいぶ復活してきた。早くから減損の懸念が指摘されたことが逆に経営の緊張感を生み、事業再編を急がせたという側面もあるのではないか。

すかいらーくの24年12月期の有価証券報告書には「のれんの減損テスト」という項目がある。現金収入の見積額を現在価値に割り引き、減損の必要性があるかどうかを検証するものだ。さらに「監査上の主要な検討事項(KAM)」として、監査法人が減損テストの妥当性を特に念入りにチェックした旨も記載されている。

開示情報をみればのれんの状況はある程度は推察できる。損失が突然発生する懸念はいささか誇張されすぎだ。むしろ、投資家が注目すれば、それが経営の規律になりうる。」

のれんに関して、十分な開示が行われれば、投資家はのれんの状況を把握できるし、また、減損懸念から経営の緊張感が生まれれば、かえってプラスになる、のれん非償却でもいいじゃないかという主張でしょうか。

しかし、結論は、非償却一辺倒ではない(どっちつかず)ようです。

「日本の会計基準がIFRSに準拠するならのれんを非償却にすると同時に、企業は減損テストや開示など別の義務を負う。償却費がなくなり、M&Aを促進するというシナリオもまた単純すぎる。」

現行の日本基準でも、のれんの減損テストは一応あるのですが...

最後の部分は...

「このほどロンドンで開催された国際会計の会議では、混沌と分断の時代に、投資家が企業を正しく比較できるようにすることの重要性が強調された。M&Aという重要な経営戦略を左右する会計基準が問うのも、まさにその点だ。」

ここで比較可能性を強調しているということは、海外企業と比較できるように、会計基準を合わせるべきという主張なのでしょうか。よくわかりません。

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