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ロビー団体・全米ライフル協会CEOが辞任 汚職訴訟を目前に控え(毎日より)

ロビー団体・全米ライフル協会CEOが辞任 汚職訴訟を目前に控え

全米ライフル協会(NRA)という有名な(というより銃規制反対で悪名高い?)非営利団体のCEOが辞任したという記事。

幹部らが私的流用などの不正を行っていたとして、ニューヨーク州から訴えられているそうです。

「ニューヨーク州のジェームズ司法長官(民主党)は2020年、NRAが非営利団体に関する州法に違反しているとして、解散などを求めて提訴した。訴状では、ラピエール氏を含む幹部らが資金の私的流用などの不正行為で3年間に6000万ドル(約86億円)以上の損害を与えたなどとしている。」

「訴訟を巡り、NRAは「政治的な動機に基づく攻撃」だとして反訴している。」

ニューヨーク州の主張のとおりだとすると、すごい金額の不正です。

幹部による横領があったとして、団体の会員・寄付者が幹部を訴えるというのなら、わかるのですが、州政府が登場するというのが理解がむずかしいところです。州の法律に基づき、税の優遇措置などを受けているということなのでしょうか。もっとも、日本でも宗教法人に解散命令を出したり、公益法人の税優遇が取り消されたりということは制度としてはあると思いますが...

全米ライフル協会の解散求め、NY州が提訴 幹部が資金流用と(BBC)

「ジェイムズ氏(ニューヨーク州司法長官)はラピエールCEO、ウィルソン・フィリップス氏、ジョシュア・パウエル氏、ジョン・フレザー氏の幹部4人が、「違法で圧政的で詐欺的なNRAの私的金融取引や不適切な管理、怠慢な監督といった文化を生み出した」と述べた。

また、長年NRAの顔を務めてきたラピエールCEOについて、組織の不正行為の背後にいる「中心人物」だと非難した。

訴状によると、4幹部らの不正行為によって、わずか3年間で6400万ドル(約67億6000万円)以上が失われた。

また、ラピエールCEOはNRA資金の総額50万ドル(約5280万円)を使い、プライベートジェットでカリブ海のバハマを8回以上訪れていたとされる。

ジェイムズ氏は汚職が「非常に広範囲に及んでいる」とし、組織の完全な解散が必要だと述べた。」

「首都ワシントンのカール・ラシーン司法長官も6日、「NRAとその幹部による無駄な支出を支援するために慈善資金を悪用した」としてNRAを提訴した。

ニューヨークでの訴訟は、ほぼ確実に法廷で争われることになる。今回の訴訟は、議会による調査や複数の州での調査、内部告発などに直面し、すでに窮地に陥っているNRAに新たな重圧を与えることとなる。」

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