会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

家具大手オリバーの元部長、3億円の架空取引(朝日より)

家具大手オリバーの元部長、3億円の架空取引

名証2部上場のオリバーという会社で、架空取引が発覚したという記事。

「業務用家具製造・販売大手のオリバー(愛知県岡崎市)は30日、営業を担当していた50代の元部長が、複数の取引先との架空取引を計上していたと発表した。金額は約3億円にのぼるという。元部長とは連絡が取れなくなっており、背任などの疑いで刑事告訴をする可能性もあるという。」

「社内で調査委員会を設け、元部長の関わった取引を調べたところ、売買の履歴がありながら製品の納入実績がない取引が、過去約半年の間に3億2100万円あったという。」

売上が200億円程度(連結)の会社のようなので、3億円というのはそれなりに大きな金額です。単純な架空売上なのか、横領(たとえば仕入代金の着服)が絡んでいるのか、取引先と共謀した循環取引なのかなど、いろいろと手口は考えられるわけですが、会社のプレスリリースでも詳しい説明はまだなされていません。

当社元従業員による不正行為に関するお知らせ(PDFファイル)

「当社にとって売掛金の回収予定がある会社より、支払うべき金額以上の債権を有するとの指摘があり、かつ、その指摘のあった日より元従業員の所在が不明となったことから、当該取引に不審な点があるとの疑いを抱き、元従業員の関与する取引の状況を確認したところ、元従業員の供述は得られないものの、実体の無い取引があるものと判断しました。」
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