会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

驚き…1千万円超の使途不明金、さいたま市PTA協で発覚 役員知らぬ間に保険代理店へ払われ全額返金される(埼玉新聞より)

驚き…1千万円超の使途不明金、さいたま市PTA協で発覚 役員知らぬ間に保険代理店へ払われ全額返金される

埼玉県のさいたま市PTA協議会で計1079万円の不明瞭な取引による使途不明金が判明したという記事。

「HPなどによると、22年4月に通帳から出金された額の根拠資料がなく、使途不明の領収書が見つかり、会計顧問から指摘を受けて詳細を確認。市P協の保険口座から、支払い先の保険代理店に「防災事業委託費」として、19年度に143万円、20年度に176万円、21年度に275万円、22年度に485万円の計1079万円が支出されていた。」

支払先に照会したら、返金されたそうですが、第三者委員会を設置して、専門家に調べてもらうそうです。(照会されなければ、自分のものにしていた?)

「市P協は2月22日付で特別委員会を設置。第三者の調査が必要として、弁護士1人と税理士1人による第三者委員会の設置に向けて準備を進めているという。4~6月の3カ月間程度の調査を想定し、必要に応じて関係者から事情聴取を実施する。組織運営の問題点や再発防止などの提言を求めるとしている。」

こちらも学校がらみの不正。

事務職員の会費横領、1997年度から2022年度にかけ計3439万円 琉大医学科後援会「不正行為遺憾」(琉球新報)

「琉球大学医学部医学科の後援会の女性事務職員が目的外に学生の保護者らから会費を流用していた件で、後援会は10日、少なくとも1997年度から2022年度にかけて、計約3439万円を事務職員が横領していたと明らかにした。同日、報道機関向けに文書で明示した。」

琉球大学医学部の後援会 事務職員が3400万円横領か(NHK)

「「琉球大学医学部医学科後援会」は保護者などが会員の任意団体で、入学時に学生1人あたり在籍期間6年分の会費9万円を集め、▽国家試験に向けた模擬試験の受験料や▽実習前に接種するワクチン代などを援助しています。

後援会は10日、50代の事務職員の女性が会費を管理する立場を利用して、少なくとも平成9年度から今年度・令和4年度までの26年間に合わせて3400万円余りを横領していたと発表しました。」

「事務職員は会費の管理を30年近く1人で担当していたということで、後援会では、外部の税理士による監査など再発防止策を検討しているとしています。」

どちらも、学校そのものにおける不正ではなく、学校に関連する組織(しかし、学校とは別組織なので監督は及ばない)での不正ということになります。

(どちらも、調査を依頼されたのが会計士ではなかったという点も気になります。)

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