ユニ・チャームが、提出が遅れていた2017年1~6月期四半期報告書を提出したという記事。
「同社は8月、中国子会社で費用の発生と計上がずれた可能性があるとして3年分の決算を社内調査すると発表。13日に社内委員会の報告書を公表した。」
この報告書をみると、かなり大きな費用計上もれやその逆の引当過大があったようですが、重要性がないということで過年度訂正は行わなかったようです。
ユニチャーム、過年度決算の修正行わず=中国子会社の問題で調査まとまる(時事)
ユニ・チャーム 子会社、販促27億円計上先送りか(毎日)(記事冒頭のみ)
会社の調査報告書はこちら。
↓
社内調査委員会の調査結果に関するお知らせ(PDFファイル)
影響額は以下のとおり。
(会社資料より)
販促費予算登録・承認→引当金計上確定処理→販促費計上後の調整→販促費支払い、という流れで事務処理がなされていましたが、支払い以外の各段階で操作がなされていたようです。また、システム上、予算登録が前月までに行われないと、当月の費用処理が行われないため、「前月 26 日以降に販促企画が追加で実施された場合には、代理商システムに計上されないため、SAP にも連動されず、当月には会計上費用計上されないという事態が生じていた」そうです。
報告書の中で、販促費の具体的な数字や売上高販促費比率が、(企業秘密であるため?)黒塗りになっているのがおもしろいと感じました。
調査には、KPMGの会計士が外部委員として関与しています。
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