ダイドーリミテッドが、資本金を1億円まで減らすという記事。
「衣料品ブランド「ニューヨーカー」を展開するダイドーリミテッドは3日、資本金を68億円から1億円に減らすと発表した。減少分は「その他資本剰余金」に振り替える。2025年3月期以降、最大50億円の自社株買いと年間配当を24年3月期実績の50倍となる100円にするなどの大幅な株主還元をする方針で、その原資などに充てる。」
アクティビストが関わっているのでしょう。
「ダイドーは24年3月期に11期連続の連結営業赤字を計上した。6月の定時株主総会ではアクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(ストキャピ、東京・渋谷)から経営陣刷新を求める株主提案を受け、取締役の一部にストキャピが提案した候補者が就いた。」
税務上のメリットは限定的なようです(税制改正で対策されてしまった)。
「これまで資本金1億円以下の中小企業は、赤字でも一定の税負担が発生する「外形標準課税」の対象から外れていたが、24年度の税制改正で25年4月からは「資本金と資本剰余金の合計額が10億円超」の企業が同課税の対象に加わることになった。
ダイドーは24年3月期末時点で、この合計額が約118億円となっている。25年3月期は外形標準課税の免除を受けるが、資本金と資本剰余金の合計額がこの水準のままであれば、26年3月期以降は免除は受けられないとみられる。」
(「法人事業税における外形標準課税」(総務省)より)
資本金、資本準備金及び利益準備金の額の減少並びに臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ(ダイドーリミテッド)(PDFファイル)