東芝が、原子力事業で新たに買収を行い、約105億円ののれんを計上するという記事。
「東芝は5日、傘下の原子力事業会社の米ウエスチングハウス(WH)による米原子力サービス会社の買収が2015年12月31日に完了したと発表した。買収に伴い、ブランド価値などを示す「のれん」としてWHと東芝の連結ベースで約105億円を15年度に計上する見込みだ。
完全子会社にしたのはCB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W、ノースカロライナ州)。同社は米国で進行中の2つのプロジェクトに関連し損失引当金を多めに積んでおり、現時点では債務超過となっている。」
有価証券の強制評価減(減損)を回避するためにナンピン買いをすることが認められるかという議論がかつてありましたが、それと似ています。のれん減損が必要かもしれないという事業に、どんどん新しい会社をくっつけていけば、のれんの簿価は大きくなるかもしれませんが、事業が拡大してのれん全体の回収が可能というばら色のシナリオを描きやすくなります。
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東芝不正会計 株主代表訴訟へ…社長ら相手取り年度内にも(毎日)
「東芝の不正会計問題で、個人株主が室町正志社長ら現・旧役員約10人を相手取り、同社へ損害を賠償するよう求める株主代表訴訟を、今年度内にも東京地裁に起こすことを決めた。賠償の請求額は、東芝が金融庁から納付命令を受けた課徴金約73億円を含め、最終的に80億円規模になる見通し。
東芝は昨年11月、旧経営陣5人に3億円の損害賠償を求める訴えを起こしたが、室町社長は含まれていなかった。」
まだ監査法人は訴訟の対象に含まれていないようです。
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