リコーのインド子会社が会社更生手続きの開始を申し立てたという記事。現地で上場している会社だそうです。
「インド子会社は主要取引先との関係が悪化し、契約の不履行や債権が回収できないといった事態に陥り、再建のめどが立っていなかった。インド子会社の負債総額は2017年3月末時点で363億円。」
「インド子会社をめぐっては不正会計の兆候が発覚したほか、主要取引先である印IT(情報技術)サービス会社との関係が悪化していた。」
「不正会計の兆候」とのことですが、「兆候」を受けて、実際に不正があったかどうかきちんと調べたのでしょうか。
海外関連会社の会社更生手続開始の申立について(リコー)
海外連結子会社再建支援の方針変更に伴う通期連結業績予想の修正について(2017年10月)(リコー)(再掲)
「 リコーインドは、2015年度第1四半期(4月~6月)の決算報告をした後、コーポレートガバナンス徹底のために会計監査人を変更いたしました。その後同年度第2四半期(7月~9月)決算において、新会計監査人から一部社員による不正行為の兆候の指摘がリコーインド経営陣・同監査委員会に対してなされました。同社監査委員会は外部専門家を選任し社内調査を進めつつ、2016年4月13日にトップマネジメントを刷新して事業の運営体制を整え、開示が遅れていた2015年度第2四半期(7月~9月)の決算報告を2016年5月19日に行いました。
その後、不適切会計処理を継続調査し、2016年7月19日に修正結果を反映した同年度の損失見込みをリコーインドが公表するとともに、同日、リコーはインドの会社法審判所(National Company Law Tribunal)に対して、リコーインド事業再建のために増資の審査申請手続きを開始しました。(増資実施同年10月15日)」
会計監査人を代えるといろいろ出てくるようです。また、リコーはこの件で当期大きな損失を出していますが、実際に不正が行われていたのは、2016年以前のようです。
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