会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

数億円、使途不明 事務局長、使い込みか 旭の干潟土地改良区(千葉日報より)

数億円、使途不明 事務局長、使い込みか 旭の干潟土地改良区

千葉県のある土地改良区で数億円の使途不明金が発覚したという記事。

「千葉県干潟土地改良区(旭市鎌数、斉藤勝昭理事長)で数億円の使途不明金があることが8日、千葉日報社の関係者への取材で分かった。関係者によると、男性事務局長(57)=同市=が「使い込んだ」と認めたという。少なくとも、同改良区を構成する万力支区から預かっていた約1億9千万円が不明となっており、同改良区は事実関係の調査に乗り出し、県警に被害相談をしている。

関係者によると、万力支区が同改良区に預けた1億9千万円が不明になった。万力支区の役員が昨年11月ごろ、預けている金額の詳細を見せるよう同改良区に要求。事務局長はその後、「銀行の証書」と説明する書類を提示したが、利子の金額が従来の説明と合わなかった。

万力支区側は再度説明を求めたが、事務局長からは納得いく説明が得られなかった。事務局長は4月に入り、同改良区に対し、支区への説明に際して「作り事をした」などと申告したという。

同改良区はこれを受け、各金融機関に対し、資金の出し入れ記録を求める調査を開始。事務局長は4月25日、使い込んだことを認めたという。「先物(取引)に使い込んだ。1999年からやっていた」などとしているという。」

土地改良区の事務局長 1億9000万円使い込みか(NHK)

「事務局長は平成8年から経理課長や会計課長など改良区の会計を20年にわたって担当していたということで、改良区はさらに調査したうえで事務局長の処分を決めることにしています。

改良区の鍬田智宏次長は「1人で長く会計を担当していたため発覚が遅れた。会計担当を複数にし、数年で変えるなど体制を見直し再発防止に努めたい」と話していました。」

土地改良区にも会計基準(土地改良区会計検査指導基準・土地改良区会計基準)があるようです(単式簿記も可)。

土地改良法制度・土地改良団体について(農林水産省)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事