新日本電工(東証1部上場)が、韓国子会社における不正などにより、赤字となったという記事。
「新日本電工が28日発表した2016年12月期連結決算は、最終損益が1億1600万円の赤字(前の期は141億円の赤字)だった。合金鉄の市況下落が響いた。韓国のグループ会社で幹部が工事費用を着服するなどの不正行為があり、関連損失として4200万円を計上した」
「当初は2月9日に決算を発表する予定だった。グループ会社で起きた不正行為の関連損失を精査するのに時間がかかったという。東証は上場企業に決算期末から45日以内の発表を求めているが、新日本電工は50日を超えた。」
不正金額自体は結果的に大きなものではなかったようですが、慎重に確認作業をやったようです。
平成 28 年 12 月期決算発表の遅延理由及び今後の開示時期に関するお知らせ(新日本電工)(PDFファイル)
「当社は、平成 29 年2月6日付「平成 28 年 12 月期決算発表の延期に関するお知らせ」にてお知らせいたしましたとおり、当社の持分法適用非連結子会社(持分比率 100%)であるNDリサイクル株式会社(大韓民国)において、現地の幹部従業員が工事費用の水増しによる着服、同社の預金口座からの不正送金等の不正行為を行っていたことが確認され、同社の簿外債務その他のさらなる損失の有無についての確認に時間を要するために決算発表日を延期することといたしました。このため、決算短信の開示が決算期末後50 日を超える結果となりました。 」
平成 28 年 12 月期決算発表の延期に関するお知らせ(新日本電工)(PDFファイル)
「当社は、当社及びNDリサイクル社と利害関係を有しない現地の法律事務所及び会計事務所による調査を実施しており、現時点において判明している本件不正行為から生じた損害額約 53 百万円のうち、損失計上が必要な約 42 百万円を平成 28 年 12 月期に損失計上する見込みです。
当社としては、現時点において判明している限りにおいては、本件不正行為に係る金額及びNDリサイクル社の規模に鑑み、本件不正行為が当社の業績に与える影響は軽微であると認識しております。
しかしながら、NDリサイクル社の簿外債務その他のさらなる損失の有無について必要な確認手続が残っており、その確認に時間を要するために決算発表日を延期いたします。 」
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