米FASBが、時価会計に基づく資産の評価について企業に一層の裁量を与えることを提案したという記事。当サイトでは昨日も取り上げましたが、日本文による情報が出てきたので紹介します。
「FASBの新たな提案では、不況を背景に市場が不活発になっている時期に資産の取引が発生したと企業が判断できる基準を明確化し、修正する。FASBはこの手法が企業に「かなりの判断力」を行使することを要求する、とした。
市場の流動性が落ちている時期に資産が取引されたと判断した場合、企業は資産価値を評価する際、一時的に異常な低水準に押し下げられていると企業が主張する時価ではなく、独自の評価技術を使うことができるようになる。」
通信社の配信記事なので、たぶん正確な記述でしょう。
米FASB、資産評価で企業への一段の自由裁量付与を提案
FASBのサイトでは公開草案はまだ出ていないようですが、この案を決めた3月16日の審議状況(資料付き)が載っています。
SUMMARY OF BOARD DECISIONS March 16, 2009 Board Meeting
(これのFair value measurement.という項目です。)
(補足)
3月17日に公開草案がFASBのウェブサイト上で公表されました。米国会計基準FAS157やその解釈の一部改訂となります。
NEWS RELEASE 03/17/09
FASB Issues Proposals to Improve Guidance on Fair Value Measurements and Impairments(プレスリリース)
PROPOSED FASB STAFF POSITION
No. FAS 157-e Title: Determining Whether a Market Is Not Active and a Transaction Is Not Distressed(公開草案)(PDFファイル)
有価証券の減損の基準も少し変えるようです。
PROPOSED FASB STAFF POSITION
No. FAS 115-a, FAS 124-a, and EITF 99-20-b
Title: Recognition and Presentation of Other-Than-Temporary Impairments(公開草案)(PDFファイル)
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