マレーシアの検察当局が、米投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)グループの現役幹部と元幹部の計17人を起訴したという記事。当サイトでも何回か取り上げた政府系ファンド「1MDB」の不正に関連するものです。
「2012年から13年にかけてマレーシアの政府系ファンド「1MDB」が不正に発行した債券をゴールドマンが引き受けた際、管理・監督する立場にあった幹部の刑事責任を追及する。
起訴されたのはGSインターナショナルのリチャード・ノード最高経営責任者(CEO)や、GSアジア、GSシンガポールの現・元幹部ら17人。有罪が確定すれば、17人には禁錮刑や罰金が科される。」
「GSは1MDBの計65億ドル(約6900億円)の債券発行で、約6億ドルに上る手数料を得た。マレーシア政府はGSに対し、刑事責任だけでなく不正に得た利益の返還を求めている。」
債券発行に直接関わっていたGS関係者は2018年に起訴されていますが、今回の起訴は監督責任を問う内容とのことです。
日本の上場会社の粉飾事件で外国の金融機関が関与していた例がありますが、刑事告発がなされた例は、あまりないのではないでしょうか。
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