IASBとFASBは、6月24日、収益認識に関する新しい会計基準案を共同で発表しました。
プレスリリースでは、この案が採用されれば、IFRSと米国会計基準に共通した、さまざまな業種に横断的に適用される収益認識に関する単一基準が作られることになるといっています。
If adopted, the proposal would create a single revenue recognition standard for International Financial Reporting Standards (IFRSs) and US generally accepted accounting principles (GAAP) that would be applied across various industries and capital markets.
新日本監査法人のサイトに解説がありましたので、興味のある方はご覧ください。
IASBとFASBによる単一の収益認識モデルの提案(新日本監査法人のサイトより)
「提案されたモデルは、以下に示す5つのステップから構成され、企業は当該ステップに基づき、収益として認識すべき適切な金額及び時期を決定する。
1.顧客との契約の識別
2.契約における独立した履行義務の識別
3.取引価格の決定
4.取引価格の独立した履行義務への配分
5.各履行義務の充足時点における収益の認識」
「IAS第18号は、収益の認識時期の決定にあたり、「リスク及び経済価値」の移転を重視している。一方、提案されたモデルは「支配」の移転を重視しており、特に現在、進行基準を用いて収益認識を行っている企業に関しては、これにより異なる結果が生じる可能性がある。履行義務を識別し、取引対価を個々の独立販売価格に基づき当該履行義務に配分することを要求する当該提案は、現行のIFRSに比してより多くのガイダンスを提供している。」
進行基準について以下のようなEYのコメントが載っています。
「物品の提供を含む長期契約の収益認識に関して、現在、進行基準を用いている企業は、契約上の特定の履行義務に関する支配の移転が、契約期間にわたって継続的に行われるのではなく、特定の一時点で行われるものと判定することになる可能性がある。」
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