会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出...に関するお知らせ(省電舎ホールディングス)

平成 30 年 3 月期有価証券報告書及び過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出並びに過年度決算短信等の訂正に関するお知らせ(PDFファイル)

東証2部上場の省電舎ホールディングスのプレスリリース。

遅れていた平成 30 年 3 月期有価証券報告書を8月10日に提出し、それとともに、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を提出したとのことです。

「当該委員会(第三者委員会)の調査の結果、平成 26 年 3 月期から平成 29 年 3 月期の4会計年度にわたり、合計 17 件の不適切な会計処理が行われていたことが判明いたしました。

これら 17 件は、工事進行基準の不適切な運用による会計処理と、それに伴う原価付け替え及び進捗度の水増し架空売り上げの計上などが主な事由となっているほか、原価の不当な低減活動による前渡金、未成工事支出金の不適切な資産計上、引当金計上時期の遅れなどとなっております...。」

「当社及び会計監査人では、追加の案件確認等を行い、新たな債務として 2 案件につき、その計上を行いました。」

訂正の影響を見ると、年度決算では、平成 28 年3 月期が、290,060千円の影響額(純資産ベース)であり、債務超過ぎりぎりとなっています(訂正後純資産1,211千円)。四半期では、平成 29 年3 月期第1四半期が、350,141千円のマイナスで、訂正後は54,866千円の債務超過です。

内部統制監査は、意見不表明とのことです。(会社も「重要な評価手続きが出来なかったため」、内部統制の評価結果を表明できないとの報告書になっているそうです。)

内部統制報告書の評価結果不表明、内部統制監査報告書における意見不表明に関するお知らせ(PDFファイル)

第三者委員会報告書はこちら。

第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(7月11日)(PDFファイル)
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