以前当サイトでも紹介した「東芝事件総決算」という本の短い書評記事。
「公認会計士の著者が公表された情報に基づいて分析し、不正会計や巨額減損、債務超過の裏側にあった会計の仕組みや考え方を専門的な視点で解説する。不正といえる処理だけでなく、グレーなものや、問題はなくとも経営をゆがめた判断など東芝には多様な会計上の論点があった。
例えば、第4章の「取り消されていた減損」では米原子力子会社ウエスチングハウスで計上した減損を、東芝の連結決算では計上しなかった問題を取り上げている。一見、損失を隠したようだが、減損するかどうかは子会社と連結では違う手法でテストすることが可能だ。ソフトバンクグループでも米子会社の減損を連結で取り消したケースがあり「会計処理としてはありうるもの」と指摘する。」
ソフトバンクが不正会計をやっているわけではありませんが、トップに意見することができる人が誰もいない(いなかった)という点では、東芝と似ているのでは。
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