福井県の有力企業グループである小野グループ3社が更生手続きの開始決定を受けたという記事。
「経営トップ陣が関与したとされる一連の不正経理の詳細については、管財人代理の松村昌人弁護士が取材に対し「これから本格的に調査を進める」と話した。」
日本直販を運営している総通もそうですが、役に立たないといわれながらも、正式の会計監査を受けている会社と受けていない会社とでは、粉飾のリスクはまったく違うはずです(統計データがあるのかどうかは知りませんが)。融資していた銀行も大損していますが、100億円以上融資していたのなら、少しぐらい経費がかかっても、任意監査ぐらいやらせるべきでしょう。
福井銀行中間決算、4年ぶり赤字 小野グループ不良債権処理で(福井新聞)
「粉飾倒産」小野グループの化けの皮(FACTA)(記事冒頭のみ)
「小野グループの金庫番で公認会計士の資格も持つ××××秘書役が福井銀行本店を突然訪問してきたのは10月2日のことだ。その場で告白された事実は衝撃的だった。「過去10年、粉飾した決算書を提出していました」――。・・・」
フェラーリにも影響! 地銀に会社更生法を申請された小野グループ(サイゾー)
当サイトの関連記事(小野グループの破綻について)
総通の民事再生手続き、地裁が開始決定 「日本直販」(日経)
「総通は純資産額を48億円としていたが、架空在庫の計上などにより106億円の債務超過に陥っていた。正確な経営状態が十分把握できておらず、今後の調査次第では再生計画の認可が厳しくなる恐れもある。」
民事再生ということは、粉飾していても、その経営者が居座り続ける可能性があるということなのでしょうか。
日本直販:破綻直前106億円の債務超過 20年超粉飾か(毎日)
「今回明らかになった資産の過大計上と負債の過小計上の合計は約155億円に上るが、この中には土地や建物の評価損などが含まれ、「全額が粉飾とは言い切れない」(関係者)。だが、架空在庫や未収金については粉飾の可能性が高いため「粉飾額は78億円を上回る可能性が高く、どこまで増えるか読めない」(東京商工リサーチ関西支社)との指摘も出ている。」
「債権者からは「首脳陣に多額の貸し付けが行われ、未返済のままとなっている。特別背任の可能性もある」との指摘も出たという。」
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