AIJのファンドの監査は限定付意見だったという記事。
「AIJ投資顧問の浅川和彦社長は、3日午前の参院財政金融委員会の参考人質疑で、同社のケイマン籍ファンドの監査を担当していた海外監査法人が出していた監査意見について、「限定付き意見だった。(ファンドが投資していた)投資事業組合のところに限定がついていた」と述べ、適正意見ではなかったことを明らかにした。」
報道などによれば、AIJは年金基金に海外私募投資信託へ投資させていたようですが、そこからさらにいくつもの(AIJの息のかかった)ファンドに再投資していたようです。海外の監査事務所(大手だといわれています)は、再投資先のファンドへの投資について証拠が得られず、(範囲?)限定をつけたのでしょう。
監査報告書付財務諸表の利用者(年金基金)は、限定が付いた理由を検討したうえでさまざまな判断をしなければなりませんが、AIJの場合には、そもそも監査報告書を見せないようにしていたようですから、あまり影響はなかったのかもしれません。
AIJ、子ファンド間で損失付け替えか 参院質疑(日経)
「関係者の発言で、AIJが英領ケイマン諸島に設定した投資信託の傘下にある14の子ファンドの間で損失を順次付け替え、新規募集分の利回りや資産評価を高く見せかけていた虚偽運用の実態が浮かび上がった。」
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