会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

オエノンHD、子会社で不適切会計(日経より)

オエノンHD、子会社で不適切会計

オエノンホールディングス(東証1部上場)のサニーメイズという子会社で、売上原価の過少計上があったという記事。

「オエノンホールディングスは7日、トウモロコシ加工品を製造する子会社サニーメイズ(静岡市)で不適切会計があったと発表した。2014年1月~15年6月に売上原価を合計1億5100万円過少に計上していた。過年度の遡及修正はせず、15年1~9月期決算に売上原価として一括処理する。」

会社のプレスリリース。

当社連結子会社における不適切な会計処理について(PDFファイル)

不正を行っていた本人からの申し出によって発覚したそうです。

「本件はサニーメイズの総務部長より、不適切な会計処理を行った旨の申し出があり、発覚いたしました。当社は、オエノンホールディングス株式会社社長、監査室、経営戦略企画室による調査を当社の会計監査人である新日本有限責任監査法人と連絡を密にしながら行い、また、別途、社外取締役、社外監査役による調査も行いました。かかる調査の結果、サニーメイズの総務部長が、独断で、平成 26 年度 1 月より平成 27 年度6月まで、売上原価を過少に計上することで、利益の調整を行い、誤った決算を行っていたことが判明いたしました。」

売上原価をどのように操作していたのかについては述べていませんが、再発防止策の中で、棚卸資産や原価計算システムにふれているので、たぶん、原価計算をいじくって、棚卸資産を水増ししたというような手口なのでしょう。

「不正リスクを考慮し、従来は内部統制の評価対象外であったサニーメイズの棚卸資産に至る業務プロセスを内部統制評価の対象に含め、財務報告にかかるチェック体制を強化いたします。」

「サニーメイズの原価計算システムを改修し、改ざんが容易に出来ない、また、チェックが容易に行える環境に改め、原価計算のモニタリングを毎月実施いたします。」

この総務部長はクビ(諭旨免職)だそうです。
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