拓銀破たんの原因となったといわれるカブトデコムが株主総会で解散を決議したという記事。
「旧北海道拓殖銀行(拓銀)から多額の融資を受け、同行破綻の最大の要因になったとされる札幌市の建設不動産会社カブトデコムは28日、臨時株主総会で解散を決議した。同社によると、債務超過額は昨年9月時点で約5060億円。
運転資金を援助していた米国の子会社の経営状態が2008年のリーマン・ショックで悪化。援助が滞り、今後の債務超過の改善も難しいとして、解散を決めた。」
金融機関側の損失処理はおそらく完了しているのでしょうが、歴史的意味はありそうです。
元・建設、不動産業 カブトデコム株式会社
解散を決議、特別清算申請へ 負債5061億円(帝国データバンク)
「バブル期には北海道拓殖銀行のインキュベーター(新興企業育成)路線の対象企業として同行からの全面的な支援を得て不動産投資をさらに推し進め、89年8月には米国サンフランシスコに支店を開設。海外現地法人を相次いで設立して米国やフランス、タイや香港などで不動産事業を展開するほか、90年秋には総事業費700億円をかけて「ホテルエイペックス洞爺」(洞爺湖町、現ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ)の建設に着工し、91年3月期には年売上高約1009億6000万円を計上していた。
しかし、その後はバブル崩壊による不動産市況の落ち込みから業績が悪化し、93年3月期には赤字に転落、同年12月には佐藤茂氏が手形偽造容疑で札幌地検に逮捕されていた(99年8月に無罪が確定)。 」
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