米国の税務コンサル会社がIBMと組んで、人工知能を税務サービスに導入するという記事。IBMのワトソンを使うそうです。
「複雑な年末調整の作業を、人工知能(AI)が代替してくれるサービスが米国で登場する。米税務コンサルティング企業・H&Rブロックが、IBMとパートナーシップを締結。税額控除や還付など複雑な税務サービスに活用する計画だと、米国各メディアが報じた。
ワトソンは74000ページ分の米連邦税法と数千件の税金関連質疑、60年分の所得税申告書などを学習した後、来週からH&Rブロックの拠点100カ所以上で、税務サービスを提供する予定となっている。
ワトソンは顧客の相談内容をもとに、クラウドサービスを利用して税額控除を計算。税理士の業務を支援する役割をはたす。」
記事の末尾に、コマーシャル動画がありますが、それをみると、この会社のサービスなどについてなんとなく雰囲気がわかります。「税務コンサルティング企業」といっても、申告書の作成までやっているようです。動画には、IBMの人も登場しますが、ワトソンの方もH&Rブロックと組むことによって、税務に関して賢くなるみたいなことをいっているようです。
(米国には年末調整の制度はないように思いますが。給与所得者も自分で申告しないといけないので、H&Rブロックのような会社を使うのでしょう。)
記事の参考記事として挙がっているFORTUNE誌の記事。
↓
H&R Block Is Enlisting IBM’s Watson To Help With Your Taxes(FORTUNE)(音声が出ます。)
ネット上のサービスとの差別化を図る目的もあるようです。
H&R Block's customers will soon be able to get tax advice from IBM’s artificial intelligence-powered seer Watson.
The tax preparer's workers will use IBM’s Watson data crunching service to answer customer questions, find obscure deductibles, and presumably help clients score bigger tax refunds.
The initiative, which starts Feb. 6, is intended to help liven up the often long and mundane meetings between customers and H&R Block tax professionals. The tax services giant is hoping that the digital helper will attract more customers to its offices instead of those customers doing their taxes at home using competing online services like TurboTax.
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